油井さんがソユーズで国際宇宙ステーションにドッキングして滞在を始めたことが話題になっていますが、今後半年ほどミッションに専念するとされています。
そこで気になるのが油井さんがどんな宇宙食を食べているのか?ですよね。
宇宙食といえば真空パック詰めされた味気ない食べ物ばかりで種類もあまりないといったイメージがありますが、調べてみたらいろんな種類の宇宙食があるんですね。
油井さんの食べ物の好みはというと、ハンバーグ、ステーキなどの肉類が好物だそうで、野菜が嫌いだそうです。
ひょっとして実家がレタス農家だったので毎日レタスを食べさせられて嫌いになったのでしょうか?
こうして油井さんの食べ物の好みを見ると、元自衛官ということで体育会系らしいですよね。
ソユーズで打ち上げ前の記者会見では、油井さんが国際宇宙ステーションで食べたいものは?と聞かれて「カレーライス」と答えたそうで、「宇宙で食べるのが楽しみ。2人にも食べてもらいたい」と語っていたことから、まずは初めての宇宙食はカレーライスでしょう。
そんな宇宙食が国際宇宙ステーションだけではなく一般の人でも購入することができるって知ってましたか?
宇宙関連施設や通販でも購入できますよ
ここでは宇宙食についてまとめてみました。
宇宙食の種類
宇宙食には大きく分けて、「凍結乾燥食品」「温度安定化食品」「半乾燥食品」「缶詰食品」となっています。
この中でもっともポピュラーな宇宙食が凍結乾燥食品です。
真空パックに水やお湯を注入して食べるものですが、国際宇宙ステーションでの生活などで映像が流れますが、殆どがこれですよね。
多くがフリーズドライ製法で栄養価を損なうことなく、ご飯、スープ、スクランブルエッグ等がこの方式で加工されています。
しかもこの方法で加工された宇宙食は水分が飛んで軽くなっているので、積載重量が限られている宇宙船には優れているといえます。
あとは一般にレトルト食品と呼ばれ、機密性と遮光性の高いパックで密閉し食べるときに温める「温度安定化食品」、金属製の容器に加熱処理をした食品を密閉させた「缶詰食品」、フルーツや肉を干して保存性を高めて水を加えて柔らかくして食べる「半乾燥食品」があります。
宇宙食の条件
たとえ宇宙食といえども宇宙飛行士の人命最優先の観点から厳しい基準が設けられていて、すべてをクリアーしないと宇宙食としては認められないそうです。
その条件は次の通り
1.容器の包装が燃えにくく、燃えても人体に有害なガスが発生しないこと
2.常温で1年以上の長期保存が可能なこと。
3.宇宙飛行士の食中毒を予防するため、食品内の細菌の数や種類がが基準を満たしていること
4.食べるときに電気系統がショートしたり空気清浄機に障害が起きないように、液体や食品、微粉、臭気が発生しないこと。
これらが最低条件のようで、加えて次のようなことが望まれているようです。
宇宙飛行士の健康管理のためにカロリー計算がされている。
ちなみに男性なら2,800キロカロリー、女性なら2,000キロカロリーが目安で、船外活動をするときには余分に500キロカロリーが必要とされているようです。
また調理方法が簡単で飽きの来ないメニューが、宇宙飛行士にとって密閉された生活の中での気分転換が図れることも重要とのこと。
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宇宙食
日本の宇宙食は各食品メーカーが提案する食品をJAXAが厳しい基準の元で承認して初めて採用され宇宙日本食となって、その数は14社29品目となっています。
食品メーカーには大塚製薬やハウス、キユーピーなど、有名企業が参入していて、その食品を宇宙飛行士に選んでもらえれば、晴れて国際宇宙ステーションへ運ばれて栄誉となるわけです。
こうして承認された宇宙日本食は外国人にも好評で、日本人宇宙飛行士が選んだ宇宙日本食を外国人宇宙飛行士に誤って食べられてしまったというエピソードがあるくらいです。
ただしこうした宇宙食は需要があるわけではないのでメーカーにとっては採算が合うものではないそうですが、宇宙食に承認されたことが一種のステータスでもあるみたいです。
宇宙食は各食品メーカーHPの通販でも購入できる
宇宙食として承認された食品メーカーが14社あるとされていますが、一部のメーカーではHPから購入できるみたいですよ。
たとえばこちらのメーカーのHP
あとは宇宙食・宇宙グッズを手掛ける「宇宙の店」でも購入できるようです。
チョコレートやクッキー、アイスもありますよ。
またアマゾンや楽天、ケンコーコムでも一部の宇宙食が購入できるみたいです。
ちなみにモスクワでは宇宙食の自動販売機も置いてあるそうで、きっと需要が多いんでしょうね。
日本ではまだ置いてないみたいですが・・・
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