※本ページはプロモーションが含まれています
初心者でも扱える天体望遠鏡の選び方
宇宙を楽しむ時に絶対に欲しくなるのが天体望遠鏡ですよね。
肉眼では観られない天体が目の前に現れる感動は実際に観た人でないと判りません。
私が初めて天体望遠鏡で月のクレーターを見た時の感動は今でも忘れません。
それまで月の写真を何度も見ていましたから想像はしていたんですが、実際に目の前に月のクレーターが現れたとき思わず「おー」って叫んでしまいました!(^^)!
それくらい天体望遠鏡で覗く宇宙ってすごいんですよ!
こんな素晴らしい宇宙を是非、天体望遠鏡で覗いてみてください。
きっとワクワクするはずです。
しかし天体望遠鏡のメーカーがたくさんあるし、いろんな機種がありますよね。
数千円といった低価格のものから百万円以上といった高価なものまでどれを選んだらいいのか迷ってしまいます。
経済面で余裕があれば高価な天体望遠鏡を購入するといった選択肢もありますが、初心者の方が高価な天体望遠鏡を購入しても「宝の持ち腐れ」になる可能性が高く無駄に終わるかもしれません。
事実私の友人はせっかくだからとハイレベルな天体望遠鏡を購入しましたが、使い方が判らなかったようで月を観ただけで、物置でほこりをかぶっていたようです。
こうなると本当にもったいないことです。
また初心者だから見られれば良いとして安い天体望遠鏡を購入し、いざ天体を観てみたら写真とは全然違う姿にがっかりして天文に興味を失ってしまう人も多いと聞きます。
どうせ購入するなら実際に天体を見て感動できる天体望遠鏡が良いですよね。
ここではどんな天体望遠鏡を選んだらいいのか解説してみますね。
Vixen 天体望遠鏡 PORTAII A80Mf 39952
天体望遠鏡は大きく分けて2種類ある
天体望遠鏡には大きく分けて「屈折式」と「反射式」に分かれています。
「屈折式」は、対物レンズで光を集めるタイプの天体望遠鏡で、もっとも多く使われていて、初心者の方が初めて購入するのに向いています。
光軸を調整することがほとんど必要なく、手間がかからない天体望遠鏡と言えます。ただし対物レンズにカビが生えることがあるので保管に注意が必要です。
実際私が「屈折式」を使っていましたが、光軸を調整したことは一度もありません。
一方「反射式」は、凹面鏡を使って光を集めるタイプで、「屈折式」よりも口径が大きくなるのが特徴です。
口径の割には価格も安く、五万円も出せば口径150mmの機種が買えるメーカーもあります。
ただし接眼レンズが前方の真横についているので操作がやり難くなるので初心者の方には不向きと言えます。
また光軸が狂いやすくまめに調整しないといけないなど慣れた人でないと難しいかもしれません。
口径が大きい分筒も重くなるので必然的に架台も頑丈になるので全体に重量も重く持ち運びに不便になります。
私は過去に口径100mmの反射望遠鏡を使ったことがありますが、一番苦労したのが反射望遠鏡の光軸調整とカメラ撮影です。
光軸調整は反射望遠鏡の構造上仕方のないことですが頻繁に調整するのは面倒でした。
また、撮影する時は接眼レンズ部分に三脚に取り付けたカメラを置いていましたが、屈折式だと低い位置になるので安定していたのに対して、反射式だと接眼レンズ部分が高くなるのでカメラの3脚も伸ばす必要があり、セットするのに苦労しました。
こう考えると初心者の方は屈折式が扱いやすいと思います。
倍率が高ければ良く見えるとは限らない
ホームセンターや家電量販店などに行くと天体望遠鏡が置いてあることがありますが、必ずと言っていいほど「250倍の超高倍率!土星の環も目の前にくっきり写ります!」などと倍率を強調して販売していますが、そんなうたい文句を信じて購入すると決まってがっかりすることになります。
天体望遠鏡を使ったことが無い人にとってはどうしても倍率に目が行ってしまいます。
しかし倍率を上げると画像は暗くなり、ぼけたように見えてしまい、よく目にする天体写真とは全然違って見えてしまいます。
どのように見えるのかというと、確かに土星の環は見えますがピンボケのような状態でしか観ることができず、結局は倍率を小さくして我慢せざるを得ません。
なので店頭で倍率をうたい文句にしているような天体望遠鏡は避けた方が無難です。
倍率は気にしなくていいです。
倍率は接眼レンズを換えればいくらでも高くできますから。
天体望遠鏡の口径で性能が決まる
倍率で判断してはいけないのなら何をみて判断すれば良いのでしょうか?
それは口径です。
口径とは天体望遠鏡(屈折式)の一番前方にある「対物レンズ」の直径のことで、小さいもので50mm、大きくなると100mmになります。
天体望遠鏡の性能は口径で決まると言っても過言ではなく、口径が大きくなるほど倍率を上げても映像の質が落ちないのです。
もちろん口径が大きいほど価格も高くなります。
ちなみに私が初めて購入した天体望遠鏡は口径が60mmの屈折式天体望遠鏡でした。
月のクレーターははっきりと観ることができ感動したのを今でも忘れませんが、土星や木星を初めてみた時、倍率を上げても土星の環ははっきりと見えましたが表面の縞模様がうっすらとしか見えずちょっとがっかりした覚えがあります。
他の方の動画ありましたのでご紹介します。
口径が60mmの屈折望遠鏡だとこの程度か若干明るく見える程度です。
「土星の輪を撮影してみた」より引用
いかがでしょう、この動画を見るかぎりとても満足できる見え方ではないですよね?
私も土星の環がもう少しはっきり見えるのではと期待していたんですが、ちょっとがっかりしました。
そう考えるともう少し口径が大きい方が満足できる映像を見ることができるでしょう。
今後いろんな天体を観測したり写真撮影を考えているのなら口径が80mmの天体望遠鏡がおすすめです。
80mmもあれば土星の環だけでなく環の模様や土星表面の縞模様も見ることができますよ。
天体望遠鏡を支える架台・経緯台式と赤道儀式はどう違うのか
いくら口径が大きな望遠鏡でも
それを支える架台がグラついていては、
映像がぶれてしまい満足に観測することができません。
天体望遠鏡を選ぶときに見逃しがちなのが
架台の頑丈さです。
特に口径が大きくなるとその分重量も増すので
よけいにしっかりした架台が必要になってきます。
天体望遠鏡の架台には「経緯台式」と「赤道儀式」があり、
50~70mmといった口径の小さな望遠鏡にはほとんどが「経緯台式」が使われています。
口径が80mm以上になるとほとんどが「赤道儀式」になっています。
経緯台式
「経緯台式」とは上下左右に動くようになっています。
星空は地球の自転により天の北極を中心に回転して動きます。
なので、「経緯台式」ではその都度調整しなければならず面倒です。
ただし
赤道儀に比べて重量が軽いのでドライブがてらに持ち運びしやすく、
ちょっとした天体ショーなんかに持っていくには便利です。
赤道儀式
「赤道儀式」は一度北極星にセットしておけば、レバー一つで星を追ってくれるのでそれだけ手間が省けます。
さらに電動で赤道儀を動かしてくれる「モータードライブ」を使えば、手で調整する必要が無く撮影などには必須のアイテムです。
ただしそれだけ価格が高いことと、重量が増すので持ち運びに苦労することが多いです。
また同じ赤道儀でも天体望遠鏡ではなく、カメラを取り付けて使用できるものもあります。
被写体によっては天体望遠鏡を必要としない場合もあるので、どちらを選ぶかは目的次第です。
コンピューター制御の経緯台
最近発売されて人気になっているのがコンピューター制御の経緯台で、天体情報がインプットされていて見たい星を自動的に捉えてくれる「天体自動導入機能」や自動追尾機能が付いているなど、コンピューター制御ならではの様々な機能があって赤道儀よりも便利といった声もあります。
ただ、
便利なだけに価格もそれなりに高く、マニア向けといったほうが良いでしょう。
それと注意しなければならないのは、動きは経緯台と同じなので、長時間撮影すると画像が回転してしまうので使い物になりません。
なので暗い天体を撮影する時はコンピューター制御の経緯台は不向きといえます。
月のクレーターや土星の環が観られる天体望遠鏡はどのレベル?
私の経験上月のクレーターだけであれば屈折式の口径60mmで十分ですが、
土星の環となるとどこまで見られるかによって変わってきます。
というのは、土星の環にも層があって縞模様がありますが、
口径が60mmでは縞模様があるくらいにしか見れず不満が残るでしょう。
したがって満足できるレベルの映像がお望みであれば
最低でも口径80mmの屈折式望遠鏡がオススメです。
天体写真が撮れる天体望遠鏡はどのレベル?
天体写真は撮る対象物で変わってきますが、
月や金星、火星、木星、土星のように明るめの天体であれば
短いシャッタースピードで撮影できるので経緯台式架台でできますが、
星雲や星団、暗い惑星などだとシャッタースピードも長くなるので
ずれない為にもモータードライブ付き赤道儀式架台が必要になってきます。
いずれにしても最低口径80mmの屈折式望遠鏡が必要になってきます。
以上まとめますと初心者の方が購入するなら
機能的にも価格面でも手ごろなビクセン製がオススメです。
天体望遠鏡の老舗と言っていいくらい有名なメーカーですし、
実際に私も使っていましたので性能面でも安心できると思います。
念のためネット上でも調べてみましたが、
割と評判が良くてさすが天体望遠鏡の専門メーカーだけあるなと感心した次第です。
ビクセン製で口径80mm屈折式天体望遠鏡となると
Vixen 天体望遠鏡 PORTAII A80Mf 39952
が
初心者入門に人気のモデルで、
口径は80mmで月のクレーターはもちろん、
土星の環もくっきり見えると評判です。
もちろん火星や木星の表面模様も口径が80mmあるので断然綺麗に見えますよ。
しかも赤道儀ではなく経緯台なので価格もそれなりに安いです。
私が子供のころには口径が80mmもあれば
赤道儀しかなく価格も10万円くらいしました。
それが今では4万円台で買えるんですからお手軽になりましたよね。
結局、天体望遠鏡で何がどんな感じに見えるの?
天体望遠鏡で覗く宇宙は見方によって感じ方が違ってきます。
細かいは解説は抜きにして、
ここで私の若いころの体験談をご紹介しましょう。
私が初めて天体望遠鏡で見たのが「月」であることはすでに書きましたが、
それからというもの満月を見たり三日月を見たり、
金星、火星、木星、土星、彗星、アンドロメダ大星雲、オリオン座星雲など、
雑誌に載っていた天体は片っ端から見たものです。
時には親戚の叔父を無理やり引っ張り込んで真冬の寒い中でオリオン座星雲を見せたり、
父親に無理やり頼んで片道2時間もかかる観測ポイントまで車で走らせたりと、
何かに取り憑かれようにいろんな天体を観測しました。
ちなみに口径60mm屈折式天体望遠鏡で月を見た時のことですが、
半月を似た時にはクレーターがはっきりと見られて凄く興奮しました。
半月でこれだけたくさんのクレーターが観られたんだから
満月ならもっとたくさん見れると期待していましたが、
予想に反してクレーターがまったく見られず、
ただ大きな丸い月が目の前にあるだけだッたのを覚えています。
よくよく考えてみれば月って太陽の光をで照らされているので
正面から照らされている満月はクレーターの影が無く見難くなるんですよ。
当時はこうした実体験でいろんな知識を得ていたんですね。
次に印象的だったのが土星の環です。
それまで土星の環は写真でしか見たことが無く、
実際にどんな感じに見られるのかなと天体望遠鏡で見てみると、
「本当に土星って環があるんだなあ」と改めて感激したものです。
そして火星、木星と見ていきましたが、
表面の模様がうっすらと見られて
益々宇宙の神秘にのめり込んでいきました。
様々な天体を一通り見たら今度は写真を撮りたくなり、
親父が昔使っていた二眼レフカメラで撮影してみたんです。
二眼レフって今の一眼レフとは違って上から覗いて撮影するんです。
かなり使いこんでいる様子で、
あちこちが傷だらけ、
全体にガタ付いていて本当にこれで写真が撮れるのかなあ?
って思ったもんです。
ところがこれでも一応写真が撮れるんですよね。
月、木星、土星、金星など、
雑誌に載っている写真ほどきれいではないけれど、
天体望遠鏡で見たよりかは細部まで写っているんですよ!
こうなるともっときれいな天体が観たくなり、
アルバイトをして100mm反射望遠鏡を購入。
しかも赤道儀架台とワンランク上の天体望遠鏡を手に入れました。
口径も大きくなり惑星だけでは飽き足らず、
今度はオリオン座星雲を見てみたら写真と同じ形をした星雲が目の前に。
そんなに倍率を上げなくてもすごく大きく見れるんですよ。
初めてみると本当にワクワクしますよ♪
アンドロメダ大星雲なんかは満月の5倍もの大きさがあるので
視野からはみ出してしまうんです。
そして、またアルバイトをしてニコンの一眼レフカメラを購入。
今度は流星や彗星を撮影。
こうして次々に天体望遠鏡やカメラを買い替えて私の天文ライフはバージョンアップしていったのです!(^^)!
それくらい天体望遠鏡で見る宇宙にはワクワクするんです。