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●天文学に興味はあるけど、どこから入ったらいいのかわからない。
●天文雑誌って専門用語がやたら多くて理解できない。
●宇宙戦艦ヤマト2199を見て天文学に興味を持った。

そんな方にオススメなのがこの本です。

ということで、この本を買っちゃいました♪

ちなみに私は子供のころから天文学に興味があって、
実際に天体望遠鏡でいろんな天体を観たり、
アルバイトをして溜めたお金でカメラを購入して天体写真を撮ったり、
当時のフィルムでは現像までしてみたりと、
わき目も振らずに天文に没頭していました。

もちろん宇宙戦艦ヤマトは大ファンで、
何度も再放送を見ていた記憶があります。

そして、
アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」が製作されたのを機会にこの
宇宙戦艦ヤマト2199でわかる天文学: イスカンダルへの航海で明かされる宇宙のしくみ
が出版されたとのこと。

正確な天文学が反映

宇宙戦艦ヤマト2199でわかる天文学

購入した時にはたかがアニメの世界なので、
どうせ空想の世界ばかりだろう
あり得ないことが満載されているはずだ
と思い込んでいたんです。

しかし、
読んでいくうちに、
天文学にやたら詳しいなあと感じ始めたんですよ。

というのは、
銀河系の構造や太陽系の惑星の性質など、
これまで天文学者が観測して確認された情報が
きちんと反映されていたからです。

たとえば、
木星の公転周期が11.9年とか、
火星は1.88年など、
かなり正確に書かれているんですよ。
太陽系のでき方

イスカンダルがある大マゼラン星雲まで
16万8千光年とか・・・
イスカンダル
これに宇宙戦艦ヤマトが
2199年に地球を発進した時に火星の位置とか、
冥王星の位置とかが描かれているんです。

そこに
火星に不時着したイスカンダルの
サーシャが乗った宇宙船が不時着したり
といった物語が描かれていたりとか。

驚きなのは、
アニメでヤマトの司令部の
パネルに映された航路が
地球と太陽との位置関係
が解説されていたりと、
「ここまで書くか!」
って内容なんです。

アニメの中のワンシーンについて、
この星とあの星の位置関係が・・・・

などといった細かな話まで出てきます。

正直どうでもいいような内容なんですが、
こだわりのある人って言うのは
こういったところまで見ているんでしょうね。

著者は東大大学院卒の理学博士

天文をかじった程度の私には良くわかりませんが、
きっと天文学を専門に学んだ方なら判るんでしょうね。

で、
どんな人が書いているんだろうと、
著者プロフィールを見てみたら、
東大大学院卒の理学博士であることがわかりました。

どうりで詳しいはずです!

その人の名は半田利弘

月間天文ガイドでも
長期にわたって連載中だそうです。

天文学の表面的な事しか知らない私には、
それがけっこう驚きで、
東大大学院の理学博士という肩書きを
持っている人でも宇宙戦艦ヤマトのファンなんですね。

で、
この半田利弘氏について調べてみました。

半田利弘氏の出身地と年齢

半田氏は1959年1月13日生、
東京都大田区の出身で子供のころ
アポロ宇宙船が月に着陸したのを
見たことがきっかけとなり天文学を志したそうです。

その後は有名高校、有名大学と

アマゾンでは13冊の本

まずはどういった本を書いているかというと、
●はじめての天文学
●ミステリアスな宇宙
●よくわかる宇宙の基本と仕組み

と、
やはり宇宙関連がほとんどで、
宇宙以外では鉄道関連の本も書いているようです。

また、
共書では

●理科年表
●光る星座早見
●ブルーバックス太陽系シミュレータ

監修書では

●宇宙の謎に迫る
●太陽系大紀行
●世界星座早見

これだけみると
かなり多くの書物を手掛けているようです。

また本だけでなく講義も行っているようで、
これまで数回にわたり、
かごしま県民交流センターで公開講座を開いています。

これが公開講座の内容は
「宇宙戦艦ヤマトに見る物理と天文II」
と題して行われたそうで、
受講費が何と無料だったそうです。

近所の天文(ヤマト)ファンが
うらやましい(-_-)

単なるSFアニメ本ではない

この本の凄いところは、
通常の戦争や人間ドラマに加えて、
最新の宇宙論や天文学が
ちりばめられているところです。

地球を発進した宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルへ向かって、
そして地球に返ってくるルートの中で、
太陽系がどのようにして出来たのか、
恒星の距離はどうやって測るのか、
地球以外にも生命が住める惑星があるのかなど、

下手にこ難しい表現は
なるべく避けているみたいで、
とても判り易いですよ。

もちろん波動砲についても
解説がありましたよ。

アニメによると、
この波動砲はイスカンダルから
届けられた設計図を基に作られたそうですが、
イスカンダルのスターシアは、
波動エンジンで
地球からイスカンダルまでの16万8千光年
という遠い距離からでも到達可能にするために送られたのに、
波動砲という兵器に利用されたことに憤りを感じていたみたいですね。

つまり地球で言う「核」みたいなものですね。

原子力発電という平和利用なら問題ないけど
一般人も巻き込んでしまう
「核爆弾」として利用されてしまうことと同じです。

ところで、
ここで面白いお話をご紹介します。

この「イスカンダルまで16万8千光年」という数字ですが、
74年放送の宇宙戦艦ヤマトでは
イスカンダルまでの距離は14万8千光年
という設定だったそうです。

ところがイスカンダルがある大マゼラン銀河の
外殻まで15万3千光年あることが
実際の観測で判っていて、
距離が短いと指摘があったそうです。

しかし
松本零士がゴロ合わせが良い
という理由だけで14万8千光年に決めてしまったようで、
何ともいい加減なものだったみたいです。

しかし
今回の宇宙戦艦ヤマト2199においては
子供たちに嘘はつけない
という理由で16万8千光年に変更されたそうです。

ただ、
さすがに最後の方に
専門用語の解説がいくつかありましたが、
判ったような判らないような・・・

でも良いんです♪
おおよそのことが判れば(*^_^*)

遊星爆弾は小惑星を改造したもの

遊星爆弾
私が初めて宇宙戦艦ヤマトを観たのは、
今から40年ほど前で、
その時の認識では、
地球上に突然「遊星爆弾」が
降り注いで放射能に汚染された・・・
と理解していたんです。

しかし、
てっきりガミラスが自分の惑星で作ったものを
地球めがけて発射したものとばかり思い込んでいましたが、
この本を読んで
初めて小惑星を遊星爆弾に改造して、
軌道を変えたものだと知りました。

アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」と合わせて観る

私の場合
「宇宙戦艦ヤマト2199でわかる天文学」
をアマゾンで購入して全て読んでから、
アニメDVD「宇宙戦艦ヤマト2199」を観賞しました。

久しぶりに見る「宇宙戦艦ヤマト」
は本当に懐かしかったんですが、
かなり前に見たきりということで、
キャラクターの姿が
ずいぶん変わっているなあって感じたんです。

中でも、
30年前に見た時に
男性の私としては「森雪」
が一番気になっていたんですが、
宇宙戦艦ヤマト2199では
森雪の顔が全然違っているではありませんか!

何だか子供っぽくなったよう
に感じるのは私だけでしょうか?

それとも私がそれだけ“爺化”したのでしょうか?

変わっていないのはチビでハゲの医者?と沖田艦長、
アナライザーくらいのもんでしたね。

それと古代守と森雪との
お色気シーンが無かったのが残念でした(^^ゞ

本の文字が見難いのが残念

非常に面白い本だったのですが
一つだけ残念なところがあります。

それは文字が見難いから。

宇宙を舞台にしているので
バックを黒にして文字を白ぬきに
しているのは仕方が無いのですが、
全体に文字が潰れてしまっているように見えるんです。

もう少し大きな文字で書くべきでしたね。

それとも
私の老眼が進んでいるだけでしょうか?
若い人は見えるんですかね・・・

宇宙戦艦ヤマト2199でわかる天文学: イスカンダルへの航海で明かされる宇宙のしくみ