星雲は天文に関心のない人の多くは天体望遠鏡を使わないと見ることができないと思っているでしょうが、意外と大きく見える星雲があるんです。
それはアンドロメダ星雲です。
というのもアンドロメダ星雲は、実際に見えるサイズは月の5倍もあるのです。
ただ、月に比べて暗いのでよほど空気が綺麗で灯りが無い場所でないと見ることは難しいのです。
アンドロメダ星雲を見るには秋がオススメです。11月であれば夜の10時過ぎになれば天頂近くに位置していて星座を利用することでわりと簡単に見つけることができるのです。
アンドロメダ星雲はその名の通りアンドロメダ座にありますが、アンドロメダ座ってオリオン座やさそり座のようにこれといった特徴が無いので見つけにくいと思います。
アンドロメダ星雲はカシオペア座を利用する
一番簡単な探し方はカシオペア座を利用します。わざわざアンドロメダ座を覚える必要はありません。
よく北極星を探すのにカシオペアのWの両端の線を延長してその交点と中央の星を通る距離の5倍したところに北極星は位置すると教えられましたよね。
アンドロメダ星雲はその逆方向に3倍くらいしたところの北西方向にずらした位置にあります。
ちょっと大雑把ですが月の5倍もある大きな星雲ですから条件さえよければ簡単に見つかりますよ。
また、アンドロメダ星雲に限らず暗い天体を探すときにちょっとしたコツがあるのはご存知でしょうか?
それは少しだけ視点を視界から外れない範囲でずらすのです。するとなぜかボヤーと見えてくるんです。これは他の星雲でも天の川でも使えます。
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星雲を探すには星座早見表から
いずれにしても星雲を観測するには星座を覚える事が先決です。そのためには、まずはじめに星座早見表(星座早見盤)を購入することをお勧めします。
とりあえずは星座早見表で有名な星座を覚えておき、次に星雲を探すのに利用できる星座を覚えるのが効率的です。
星雲は画像と天体望遠鏡での見た目では大きく違う
位置さえ分かれば後は双眼鏡で観るだけです。
ちなみに天文誌には様々な星雲がそれはそれは美しい姿で掲載されていますが、実際に天体望遠鏡で見ると白くボヤーとしか見えません。
あまり期待するとがっかりするので覚悟してください。
特にアンドロメダ星雲は私が天体望遠鏡で初めて見た時には、「楕円形をした煙」みたいで本当にがっかりしたのを今でも忘れません。
アンドロメダ星雲自身がかなり大きいので天体望遠鏡で倍率を上げると中心部分を拡大しているだけなので全体像を見ることはできません。
なので双眼鏡のような倍率が低くて視野が広い方が全体像を観察するのに適しています。