![銀河群](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2019/06/gingagun.jpg?resize=600%2C502&ssl=1)
宇宙には2兆個もの銀河が存在すると考えられていますが、その形や大きさは様々です。
大きさは直径が10万光年と、宇宙で最も早いとされる光の速さでも横断するのに10万年もかかるとんでもない大きさです。
そしてお隣のアンドロメダ銀河に至っては直径が22万光年とさらに大きな銀河として知られています。
![驚く男の子](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2020/02/odoroku_otokonoko.png?ssl=1)
アンドロメダ銀河って天の川銀河の二倍以上大きさがあるんだね
宇宙には2兆個の銀河がひしめいているとされる中、こうした超巨大なモンスター銀河はどのくらいの数が存在するのか?
またもっと大きな銀河が存在するのか?
宇宙の最大級モンスター銀河の大きさはどこまでなのかや、その特徴などを調べて見ました。
宇宙のモンスター銀河をベスト10形式でまとめてみました
宇宙で大きな銀河をベスト10形式でご紹介します。
画像とあわせてご覧ください。
第1位 IC 1101
![IC 1101](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2019/06/IC_1101.jpg?resize=600%2C591&ssl=1)
現在確認されている銀河で、最も大きな銀河は直径が500万~600万光年とされる「IC 1101」という名の銀河。
おとめ座にあるAbell 2029銀河団の中央部にある楕円銀河で10.6 億光年離れています。
天の川銀河からアンドロメダ銀河までが230万光年ですから両銀河の距離の倍以上の大きさというとんでもない大きさということになります。
![驚く男の子](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2020/02/odoroku_otokonoko.png?ssl=1)
天の川銀河からアンドロメダ銀河までの距離よりも大きな銀河があるんだ
さらにIC 1101の質量は天の川銀河の100倍、恒星の数は100兆個くらいあるそうで、中心にはとんでもない超大質量のブラックホールが存在する可能性が高いといえます。
それでは他にもある大きな銀河はどのようなものになるのか・・・
現在確認されている銀河の中で10個をご紹介させていただきます。
第2位 ヘラクレスA
![ヘラクレスA銀河](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2019/06/hercules-a.jpg?resize=600%2C426&ssl=1)
地球から20億光年先にあるこのヘラクレスAは、天の川銀河の1000倍もの質量で、端から端まで100万光年とされています。
中央にあるブラックホールは天の川銀河の中心にあるいて座Aスターの1000倍もの質量を誇るとされています。
第3位 A2261-BCG
![Abell 2261](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2019/06/Abell_2261.jpg?resize=600%2C408&ssl=1)
第4位 ESO 306-17
![ESO 306-17](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2019/06/ESO_306-17.jpg?resize=600%2C596&ssl=1)
銀河の分類は分かりませんでしたが、画像を見る限りではおそらく楕円銀河でしょう
第5位 ESO 306-17
![UGC 2885](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2019/06/UGC_2885.png?resize=600%2C536&ssl=1)
地球からは3億3100万光年離れたところにあり、直径は約83万2千光年。
第6位 彗星銀河
![彗星銀河](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2019/06/CometGalaxy.jpg?resize=600%2C451&ssl=1)
画像をよく見ると左下に向かって尾を引くような構造をしているのが特徴です。
何故このような姿になっているのかというと、時速350万kmの猛スピードでAbell 2667銀河群の中を“暴走”しているためと考えられています。
第7位 NGC 6872
![NGC 6872](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2019/06/NGC_6872.jpg?resize=600%2C597&ssl=1)
他の銀河「IC 4970」との相互作用によってこのような姿になっているようで、端から端まで52万2千光年とされています。
第8位 ESO 444-46
![ESO 444-46](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2019/06/ESO_444-46.jpg?resize=600%2C600&ssl=1)
大きさは40万2200光年。
第9位 おたまじゃくし銀河
![おたまじゃくし銀河](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2019/06/otamajakusi_ginga.jpg?resize=600%2C650&ssl=1)
画像を見ると細長い尾のようなものがハッキリと見え、正におたまじゃくしのように見えますが、これは他の銀河が近くを通り過ぎたことで重力により尾のような姿になったと考えられています。
この尾は質量が大きく青い星団により構成されているようで、全長は28万光年とされています。
第10位 アンドロメダ銀河
![アンドロメダ銀河](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2019/06/andoromeda_ginga.jpg?resize=600%2C519&ssl=1)
アンドロメダ銀河はアンドロメダ座位置し、地球から230万光年離れたところにある渦巻銀河です。
大きさは22万光年と天の川銀河の2倍以上ある大きな銀河です。
距離的に近い上に進行方向が将来天の川銀河と衝突する方向にあるとされており、注目されています。
衝突といっても50億年後ということなので、それまで人類が生き延びているかの方が心配ですよね。
詳しい解説はこちら:アンドロメダ銀河と天の川銀河が衝突合体すると人類は絶滅する!?
銀河は衝突を繰り返して成長する
それにしても何故、こんなに大きな銀河に成長できるのか・・・
最新の研究によれば2通りのプロセスがあるといいます。
それは、これまでの定説である銀河の衝突・合体による成長と、周囲の水素やヘリウムを吸収して成長するという考え方です。
2通りがあるとされる銀河の成長プロセスもどうやら衝突・合体と周囲にあるガスや塵などを吸収するという両方のプロセスが同時に起こりながら成長しているとの結論に達したそうです。
特に宇宙が誕生した直後の銀河形成において、こうした2通りのプロセス混合による成長が起きていることを示す証拠が得られたとの報告があります。
銀河同士が衝突・合体していく中で星が生まれるイメージがつかみやすいコンピューターシミュレーションがあります。
出典:国立天文台
銀河の成長も最終段階は楕円銀河
上記のように大きな銀河ベスト10を調べてみると、大きな銀河ほど楕円銀河である傾向が強いといえます。
楕円銀河は低質量で古い星が多く、しかも星間物質も希薄であることから新たな恒星の形成活動が見られず、非常に多くの球状星団に包まれているとの事
また楕円銀河は銀河団の中心に多く観られるとの事で、これまでのことから言えることは、銀河は衝突・合体・周囲のガスや塵の吸収により成長し、最終的には楕円銀河になるものと考えられます。
![好則](https://i0.wp.com/utyuu-tanosimu.net/wp-content/uploads/2019/12/kinoshita.png?ssl=1)
つまり楕円銀河は銀河の最後の姿ということ
ひょっとしたらこの宇宙は最終的には一つの楕円銀河だけが残されることになるのかもしれませんね。