太陽系の順番について質問されることがあります。
順番といってもいろいろありますが、一番知りたいのは太陽に近い順番ということでしょう。
太陽系は大まかに言うと、太陽という恒星を中心にその大きな重力に引きつけられながら公転している8個の惑星と、小惑星や彗星といった「小天体」から成り立っています。
太陽系は最も外側まで約45億キロもあり、地球と太陽までの距離の30倍も遠くを公転しています。
そこで太陽系の全体像をイメージしてもらうために、あらゆる順番で書いてみました。
太陽に近い順番
これは小学校で習いますが、覚え方は
惑星の特徴と覚え方
でも書いてある通り、
「すいきんちかもくどてんかい」
で覚えますよね。
太陽から近い順番に、
水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星
と並んでいます。
かつては冥王星が第9惑星でしたが、この周辺には他にも似たような小天体が存在していることが数々発見されたことで準惑星に格下げされたことで今のような8個の惑星になりました。
そのほかには小惑星、彗星などの小天体が公転しています。
合わせて読みたい記事:衛星と惑星の違いと天然の孫衛星が存在しない理由
直径が大きい順番
太陽系の惑星で大きい順番に並べてみます。
第6惑星:土星 9.14
第7惑星:天王星 3.98
第8惑星:海王星 3.87
第3惑星:地球 1
第2惑星:金星 0.95
第4惑星:火星 0.532
第1惑星:水星 0.383
参考
地球を直径を1とした場合の数字を掲載してみました。
これで木星や土星がそれぞれ10倍前後もあることから、木星や土星がとても大きな惑星であることが判りますね。
私たちが住んでいる地球は5番目に大きな惑星ということになります。
5番目に大きな惑星と言っても、地球の主天体である太陽の直径は地球の約109倍と物凄い大きな天体です。
判り易くイメージで言うと、
パチンコ玉と運動会でよく使われる
直径120cmの大玉に相当します。
また、参考に木星や土星の衛星や準惑星の冥王星、地球の衛星である月も並べてみました。
あわせて読みたい:太陽系の惑星の大きさと距離感
衛星の数が多い順番
太陽系の惑星にはそれぞれ衛星があります。
衛星をたくさん持っている順番に並べてみます。
大きな惑星ほどたくさんの衛星を持っていることが判るよね。
また太陽に近い惑星ほど衛星が少ないのが判ります。
地球が1個、火星が2個、金星と水星は衛星を持っていません。
大きな惑星ほど重力が大きいのでたくさんの衛星をもっていますが、これは惑星形成時に太陽からの距離が大きく影響されたと考えられています。
地球型惑星と木星型惑星の特徴
で書いていますが、太陽系の惑星は大きく分けて
水星、金星、地球、火星が「地球型惑星」
木星、土星、天王星、海王星が「木星型惑星」
に分けられています。
これをみると太陽からの距離で綺麗に分けられているのが判りますね。
しかも、地球型惑星の火星と木星型惑星の木星の軌道の間に「小惑星帯」があります。
つまり太陽からの距離が近い小惑星帯より内側の領域では、岩石や金属を中心とした物質が衝突しあって惑星を形成し、小惑星帯より外側の領域では、太陽からの距離が遠いために温度が低く、水やメタンなどが凍った状態で浮遊していたと見られているんだよ。
これは金属や岩石を中心とした物質の量を上回っていたために小惑星帯より外側の領域では、より大きな惑星に成長したと考えられています。
合わせて読みたい:小惑星から太陽系誕生の経緯がわかる!?
一番大きな木星が一番多くの衛星を持っているのは、様々な条件が重なり重力が大きくなったためということになります。
今後、探査機や宇宙望遠鏡で太陽系の観測をすることで新たな発見が期待できるので、衛星や惑星の数が変わるかもしれません。
動画で分かりやすく解説:BBC 神秘の大宇宙 DVD全9巻