太陽系の惑星の並び

太陽系8つの惑星と、それぞれが持っている衛星 、それと彗星小惑星のような小天体で構成されていますが、一部の小天体や惑星、衛星にはそれぞれ名前が付けられていますね。

水星金星火星などの惑星や、フォボスやダイモスのような火星の衛星など、それぞれ個性的な名前が付けられています。

その名前の由来って知っていますか?

実は私も聞いたことがあるというレベルで由来なんてほとんど知りませんでした(^^ゞ

ということで調べてみたところ、けっこう面白い話があったのでご紹介したいと思います。

全て書くと大変な文字数になってしまうので、とりあえず惑星からいきましょうか。

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水星と金星は2つの名前があった

水星と金星

水星金星地球の内側を公転しいているために、地球から見て他の惑星とは違った動きをします。

他の惑星は西から東に向けてゆっくりと移動していくのに対して、水星や金星は太陽を中心に東西を行ったり来たりする動きをします。

しかし、古代ギリシャの人たちは地球が宇宙の中心であると信じていたために、この水星と金星の動きを別の惑星と勘違いしてしまい、それぞれ2つの名前が付けられたそうです。

その名前とは

明け方に見える水星をアポロ
夕方に見える水星をヘルメス

明け方に見える金星をポスポロス
夕方に見える金星をへスペロス

と呼んでいたんだそうです。

ちなみに水星は英語でマーキュリー (Mercury)と表記されていますが、これはヘルメスをラテン語でメリクリウス(Mercurius)と呼んでいたことからきているんだとか。

ヘルメスってギリシャ神話では商業の神、伝令の神、泥棒の神様、旅人の神と、まあいろんな神様として崇められていたんですね。

見た目は金星ほど明るくなくて地味な惑星なんですが、太陽に一番近い惑星として簡単に拝むことができないのでこのように沢山の神様として祀り上げられていたんでしょうか?

実際の水星は大気も無くクレーターだらけの灼熱地獄の惑星なんですけどね。

そして金星ですが、こちらも水星と同様にあとから同じ惑星と分かったんだそうですが、それを確認したのが、かの有名な「ピタゴラス」だったそうです。

ピタゴラスといえば「ピタゴラスの定理」で知られているように数学ではよく知られていますが、天文学の分野でも貢献していたんですね。

金星は地球のすぐ内側を公転している惑星で、地球から見てもっとも明るく光って見える惑星です。

最大光度(もっとも明るい時)がマイナス4.5等級にもなります。

空気が澄んでいれば昼間でも見ることができるくらい明るいです。

その明るさゆえに古代ギリシャでは金星を愛と美と豊饒の女神アフロディテの名で呼ばれるようになり、それが英語でヴィーナス(Venus)と名付けられたんだそうです。

あわせて読みたい:惑星の特徴と覚え方

 

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地球は神の語源ではない

地球

天動説が信じられていたころ地球が宇宙の中心と考えられていたために地球を神と信じていたことは無かったそうです。

ラテン語でTerra、ギリシャ語でGaiaとされていて、どちらも「大地」という意味だったそうです。

現在地球がEarthとなっていますが、語源は古英語でeorth(大地)だそうです。

火星は戦いの神

火星

火星は赤く光って見えることから戦争をイメージさせたんでしょうね、さそり座のアンタレスやオリオン座のベテルギウスも赤い星ですが、どちらも戦うイメージがありますから。

ごリ社神話では戦いの神はマルスとされていて、現在のMarsという呼び名はマルスの英語読みとなった形だそうです。

ちなみに火星がの衛星が「フォボス」「ダイモス」と呼ばれていますが、この呼び名はマルスの息子たちの名前から取ったそうです。

木星は全能の神

木星

木星太陽系の中でも最大の惑星で、ギリシャ神話でも最高神、全能の神にあたるゼウス(Zeus)だったそうで、ラテン語でユピテル(Jupiter)となっていて英語読みでジュピターと名付けられたそうです。

太陽系で最大の惑星にふさわしい名前ですね。

土星は悪魔の化身?

土星の環

現在土星はサタンと呼ばれていますが、何だか悪魔みたいなイメージですよね。

しかしギリシャ神話ではサターンと呼ばれていて農業の神サトゥルヌス(Saturnus)からきているんだそうです。

それが英語読みでサターン(Saturn)となったそうです。

 

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天王星は天空の神

天王星
出典:Wikipedia

天王星は土星のすぐ外側を公転している惑星で、土星よりもはるかに暗いことからあまり目立った存在ではなかったようですが、とりあえずというか土星のお父さんと位置付けられたようです。

ラテン語でウラヌス(Uranus)で英語でもそのまま使われているみたいですが、ローマ神話における天空の神という意味があるそうです。

ちなみにウランはここからきているんだそうです。

海王星はその名の通り海の神としてラテン語でネプトゥヌス(Neputunus)と名付けられ、英語読みでネプチューンとなったそうです。

以上が太陽系惑星の名付け由来ですが、ほとんどが何らかの神様から名づけれたんですね。

やはり宇宙といった手の届かないところにあることから神様として崇めやすかったのでしょうか?

地球だけが神様とは関係ないみたいなところが面白いですね。