私たちが住んでいる地球の特徴は?って聞かれても「海があって、空気があって、寒暖の差があって・・・」ってくらいしか思いつきませんよね。
しかし最も大きな特徴と言えば生命体の存在でしょう。
それも人類と呼ばれる知的生命体です。
地球に生命体が現れたのは海から誕生して、いくつかの進化と偶然が繰り返されたことで現在の人類が誕生したといわれています。
恐竜が絶滅したのは大きな隕石が地球と衝突することで絶滅したとされていますが、もし人類が地球を支配しているところへ大きな隕石が衝突すれば人類の生存も無かったいわれています。
なので、現在の優秀な人類までに進化してきたことは奇跡という学者もいるくらいです。
いったい何故地球だけがここまで生命に溢れる惑星へと導いたのか気になりますよね。
ということで、ここでは地球の生命にかかわる環境にどのような特徴があるのかをまとめてみたいと思います。
太陽系で地球以外の天体に生命体は見つかっていない
現在様々な探査機が太陽系の惑星や衛星に探査機を送り、画像を地球に送ってきたり大気の成分分析や地殻の温度などが判ってきたようで、生命が存在する可能性がある衛星も見つかってきました。
しかし今のところ地球外生命体は確認されておらず、地球だけが生命体が存在する惑星となっています。
昔は金星や火星に地球外知的生命体が居るのではないか?と考えられていましたが、金星は気温が400度、火星は大気が薄くて今のところ生命体は見つかっていません。
先日土星の衛星「エンケラドス」に接近した探査機による観測では、生命体が存在できる環境が整っていると考えられてはいますが、今のところ見つかってはいません。
それにしてもなぜ、地球だけが人類のような知的生命体が存在できたのでしょうか?
太陽からの程よい距離が生命を誕生させた
生命体が存在する条件としていわれているのが水ですよね。
すべての生命は水中で発生して数億年の間に進化して現在の多くの生命体に分かれたといわれています。
その重要な役割を担う水が地球だけ大量に存在できた理由というのに太陽からの距離があります。
これをハビタブルゾーン(生命居住可能領域)と呼んでいます。
ハビタブルゾーンは太陽の光度によって決まる距離のことをいい、光度が弱ければ太陽に近くなり、強ければ太陽から遠い距離になります。
地球はこのハビタブルゾーンに入っていたために生命体が誕生できた一つの要因と考えられています。
磁気圏の存在も要因の一つ
生命体が誕生できたのはハビタブルゾーンに入っているだけではなく、そのほかには磁気圏の存在が大きいといわれています。
磁気圏とは地球の磁気が影響する範囲のことをいい、その大きさは地球半径の10倍もの大きさを持っているといわれています。

出典:Wikipedia
これが地球を宇宙からやってくる有害な放射線や太陽からのプラズマ流から守っているのです。
もし磁気圏が無くて地球が無防備な状態だと生命が生きていけないとされているのです。
ちなみに金星や火星には磁気が無いので海が出来ずに生命も誕生しなかったといわれています。
まさに磁気圏は地球の防護バリアなんですね。
地球の自転軸を安定させている月の存在
地球は自転軸が公転面の法線に対して約23.43度傾いていることにより温暖地域には春夏秋冬があって気候は安定しています。
もしこれがふらついていて0度になったり30度になったりと、安定しないと今のような気候にはならず、人類が住むことができなくなるだろうといわれています。
火星が自転軸が変動しているといわれ磁気が無いのも加えれば、これが生命誕生において地球と差が出たのかもしれませんね。
その地球の自転軸を安定させているのが月の存在といわれています。
月は太陽系の中でも母天体(地球)に対して最も大きな衛星で、これが地球の自転軸を安定させているのです。
しかし月は毎年3~4センチくらい地球から離れているといわれていて将来は地球の引力から離れて消える運命にあるそうです。
ということは人類の命も月にかかっているということですね。
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