プラネット・ナイン

あなたは「プラネット・ナイン」って聞いたことありませんか?

日本語では「第九惑星」と呼んでいますが、第九惑星といえばかつて太陽系の最も外側を公転する惑星として知られていた冥王星が、観測技術の発展とともに惑星の定義から外れたために準惑星に降格したのは記憶に新しいですよね。

プラネット・ナインについては当ブログ記事第9惑星発見か!人類を滅ぼす惑星ニビルの可能性もでも書いていますが、実は私、プラネット・ナインの接近により人類絶滅のきっかけを作るかもしれないと考えているんですよ。

今回は未知の惑星として注目されているプラネット・ナインがどうして人類絶滅のきっかけを作るのかを思い立ったのかご紹介したいと思います。

スポンサーリンク
目次表示位置

プラネット・ナインの存在が浮かび上がった経緯

プラネット・ナインの存在は、アメリカカルフォルニア工科大学のマイク・ブラウン博士率いる研究チームが発表したもので、太陽系外延部にあるカイパーベルト天体の軌道を分析して考えるようになったとのこと。

カイパーベルトに属している6つの天体の軌道が他の天体に比べて歪になっており、その軌道というのが片方に偏っているといいます。

これら6つの天体とのバランスを考えるとプラネット・ナインが存在するに違いないとの結論に達したのだそうです。

そのイメージ画像がコチラ
プラネットナインの軌道
出典:Caltech/R. Hurt (IPAC)

公転周期は1万~2万年と非常に長い軌道をとっており、太陽系に近づいては遠ざかるという、歪な軌道と考えられており、太陽に近づいたときで200天文単位、遠ざかったときだと1200天文単位になるそうです。

カイパーベルトが30~48天文単位ですから、プラネット・ナインがカイパーベルトと交わるような軌道はとっていません。

しかしプラネット・ナインの質量は地球の10倍もあり、大きさは地球と海王星の中間くらいと考えられているようです。

そのイメージ画像がコチラ
プラネットナインと大きさ
出典:Caltech/R. Hurt (IPAC)を加工

スポンサーリンク

プラネット・ナインのその後の研究予測データ

これまで言われてきたデータによると、プラネット・ナインはカイパーベルトの外側を公転する惑星で、質量は地球の10倍、冥王星の軌道の75倍外にあると予想されていました。

これが最近の観測技術の発達やコンピューターシミュレーションによれば、プラネット・ナインの軌道は思っていたよりも小さく、冥王星の軌道の約15倍外を公転していると考えられているようです。

軌道は400~800天文単位とシミュレーションされているようで、もし確認されれば、太陽系で最も遠い天体ということになります。

組成は岩石と氷の混合物と予想されており、天王星や海王星とよく似た組成の惑星と予想されています。

また質量も思っていたよりも小さくて地球の5倍程度だともいわれ、もし実在することが確認されれば冥王星に替わって第九惑星の地位に納まることになるかもしれません。

プラネット・ナインの過去の接近が大量絶滅に関わっている?

ブラウン氏は、

「たとえプラネット・ナインがどこにあろうとその質量は周辺の小天体を一掃する事が出来るほど大きく、太陽系の外縁部を支配する存在だと考えている。」

と述べています。

これはプラネットナインの重力によりカイパーベルト天体の軌道にも影響するということで、プラネットナインの接近がカイパーベルト天体を太陽系の内側に落下させる力があるとも考えられるわけです。

そうなれば地球に接近する彗星も増えてくることになり、一つや二つ彗星が地球と衝突しても不思議ではありません。

もしそれが直径1km以上の大きさとなれば地球上の生命体の殆どを絶滅させる威力があるとも考えられます。

地球上では過去に5回もの大量絶滅があり生命体の7~8割以上が絶滅したともいわれ、これを「ビッグファイブ」と呼んでいます。

オルドビス紀末
約4億4400万年前
デボン紀後期
約3億5920万年前
ペルム紀末
約2億5,100万年前
トリアス紀(三畳紀)末
約1億9960万年前
白亜紀末
6600万年前

これらの事件をプラネットナインと結びつけるのは無理があるかもしれませんが、大量絶滅は地球に彗星が落下したことが原因というのが有力視されている中、プラネット・ナインが関わっている可能性も十分考えられます。

プラネット・ナインは地球生命体への試練?

ダーウィンの進化論によると、何時の時代も生き残るのは強いものでもなく、賢いものでもなく、環境の変化に対応できる種といわれています。

過去の大量絶滅で恐竜が絶滅したのも、あえて環境に適応しやすい生物を生み出すきっかけになったとも考えられ、より強い知的生命体として人類が誕生できたのかもしれません。

そう考えれば大量絶滅といった困難を乗り越えるのも自然の摂理なのかもしれませんね。

現在ブラウン氏はプラネット・ナインの発見に向けて日々、観測とシミュレーションを続けているとのこと。

早くプラネット・ナインが発見されると良いですね。