天文ファンに限らず誰でも一度は観てみたいのが土星の環ですよね。
私も天体望遠鏡で初めて土星を観た時には環がはっきり観測できて感動したのを今でも忘れません。
私が子供のころには本当に土星の環があるのか信じていない人もいたりして、実際にこの目で見た時には「やっぱり土星には環があった」と改めて再認識したものです。
ただそれでも土星は15年に一度環が消えてしまうことがあるんです。
といっても実際に消滅するのではなく見えなくなるだけなのです。
というのは土星の環は厚みが20メートルしかないんですよ。
これでは観ることはできません。
せっかく天体望遠鏡を購入しても土星の環が観えないなんてことがあったらがっかりしてしまいますよね。
安心してください!
2016年の土星の環は観測するのに絶好のチャンスなんですよ!
それにしても、どうしてこのような現象が起こるのでしょうか・・・。
土星の環は傾いている
太陽系の惑星はほぼ同一面で太陽の周りを公転していて土星も例外ではありません。
しかし土星の環はその公転軌道面に対して26.7度傾いています。
その傾きを保ったまま太陽の周りを30年かけて公転しているので、地球から土星の環を見たときに見え方が変化するのです。
真横から見える(消えて見える)
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最大に傾いて見える(環が最も見えやすい)
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真横から見える(消えて見える)
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こうして土星の環は見え方が変化するのです。
決して土星の環自体が角度を変えているわけではありませんよ。
土星は公転周期は30年
土星の公転周期は約30年。これで土星の環の傾きが最大にみえたり真横から見えたりするのが15年に一度になるわけです。
ちなみに前回土星の環が観えなくなってしまったのは2009年です。
公転周期が30年ですから4分の1の7.5年後に土星の環の傾きが最大になります。
つまり2016年~2017年が土星の環の傾きが最大に観えるのです。
まさに2016年がチャンスなのです。
土星の環は8つに分かれている
探査機の観測によると土星の環は幾つもの層に分かれていて、おおよそ8つに分かれているとされ、氷の粒で出来ていると言われています。
環といえば、これまで探査機での観測で土星だけでなく木星や天王星、海王星も存在が確認されていますね。
これらの環も氷の粒で出来ていると言われています。
これは太陽からの距離が遠いこともあり溶けることなく存在し続けているのかもしれませんね。
実は土星の環は、あのガリレイでも発見できなかったんだそうです。
初めて土星の環が発見されたのは1655年、ホイヘンスによって初めて観測されたとの記録があります。
当時土星の環を見た時にはさぞ驚いたことでしょうね。
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土星は地球の9倍もの大きさ
太陽系の惑星で最も大きいのは木星ですが、土星も大きく直径にして地球の9倍もの大きさがあります。
その周りを囲んでいる環は直径にして28万キロもあり、木星の直径が約14万キロと比較してもその大きさが判るでしょう。
ちなみに土星の直径は11.6万キロです。
土星環は小さな天体望遠鏡でも観測できる
土星を観測するのに倍率はどのくらい?でも書いてあるように、土星の環を観測するには口径が60mmあれば十分です。
ちなみに私が初めて土星の環を観たのは口径が60mmの屈折式天体望遠鏡です。
しっかりと環が確認できましたよ。
ただし土星の環の層はわずかに観える?ような気がする程度です。
もちろん、より詳細に土星の環を観測しようとすれば口径が大きいほど有利ですが、それだけ価格も高くなります。
おススメしている初心者向け天体望遠鏡なら十分満足できるレベルだと思いますよ。