冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ」の目的とは

「はやぶさ2の小惑星サンプル回収ミッション」をはじめ、「ロゼッタの彗星着陸」「オリオンの火星移住に向けての飛行試験」など、世界では様々な星へ向けての探査が目白押しですが、先ごろ「冥王星」に向けて飛行していた「ニュー・ホライズンズ」が休眠状態から目覚めたとの報告が話題になっています。

名前だけ聞くと中学生時代に勉強した英語の教科書みたいですけど、今まで遠過ぎて観測できなかった冥王星の全体像や大気などの詳細が判るそうです。

飛行は順調に推移しているようで、今後の観測報告が楽しみですね。

この探査機は2006年に打ち上げられ、9年もの休眠状態だったそうで、地球から48億年離れたところを飛行していて、冥王星に近づいたところで起こされたようです。

これでもまだ3分の2の日程だそうで、冥王星がいかに遠い星であることが判りますね。

これまでは地球から遠いことから観測しにくい天体でしたが、ハッブル宇宙望遠鏡の観測により表面の模様くらいは何とか観測できたそうです。

しかし他の惑星に比較して公転軌道の傾きが大きく傾いていてその角度は17度余りとなっているなど、以前謎の大きい星とされています。

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かつては太陽系9番目の惑星だった冥王星

知っている方も多いとは思いますが、2006年までは冥王星も太陽系の第9惑星だったのが、格下げされて惑星ではなくなってしまったんです。

つまり、冥王星だけが消えたことで今は「めい」だけが無くなって「すいきんちかもくどてんかい」になったんです。

というのは、太陽系には惑星だけでなく小惑星、彗星、をはじめとした小さな天体が数多く太陽の周りを公転しており、天文学者の間では「小さな冥王星を惑星とするなら他にもいっぱいあるではないか!」という疑問を抱き始めたんだそうです。

そして天文学者の協議によって冥王星は惑星には属さないと決められてしまったんだそうです。

ということで冥王星は「準惑星」と呼ばれるようになりました。

冥王星がどれくらい小さいのかというと、惑星の直径を比較してみるとよくわかります。

水星:  4,879km
金星: 12,104km
地球: 12,742km
火星:  6,779km
木星: 139,822km
土星: 11,646km
天王星:50,724km
海王星:49,244km
冥王星: 2,368km

これを見ると冥王星が一番小さいのが判りますね。
月が3,474kmですから冥王星は月より小さいのです。

なので大きさからしても惑星と呼ぶには矛盾を感じますよね。

これでは準惑星に格下げされても無理はないかと・・・

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冥王星でも5個の衛星を持っている

これだけ小さな冥王星でも5個の衛星を持っているのが驚きですよね。

太陽から遠いことで引力が小さいのでその分たくさん衛星を持てるんでしょうか?

水星や金星が衛星を持たないことを考えれば、小さな冥王星が衛星を持てる要因の一つに考えられますね。

中でも「カロン」と呼ばれる衛星は直径が1,205kmと冥王星の半分くらいの大きな衛星なので二重惑星と呼ぶ学者もいます。

地球の衛星である月も地球の4分の一くらいの大きさですからカロンがいかに大きい衛星であるのかがうかがえます。

「月の誕生で最も有力な説とは」でも書いていますが、月の誕生は「ジャイアントインパクト説」が最も有力ですが、カロンも同じでき方との説が有力です。

驚きなのは、何とこの小さな衛星のカロンでも火山が発見されたというのです。

月は死の世界と言われているように火山という現象はありません。なのに太陽から月よりもはるかに遠い衛星に火山があるとは驚きです。

ハワイにある口径が8メートルもある大きな天体望遠鏡で観測したところ、表面に氷が噴き出した痕跡があるのを確認したそうです。

これは内部の水蒸気が火口?から噴き出た瞬間にあまりの低温で氷になり周辺に撒き散らされたそうです。

こうした結果によりカロンには海があることが推測されているんだそうです。

ひょっとして生命も存在するかも♪

冥王星の太陽からの距離は平均で59.5憶km。太陽~地球の32倍程度の遠いところにあります。

近日点で44.4億km、遠日点で74.7憶kmといった軌道を採っていて、地点によっては冥王星よりも内側になることもあります。

これだけ太陽から遠い位置にあることから冥王星は氷の世界と言われていて、主にメタンの氷で出来ていると思われています。

今回のニュー・ホライズンズ探査機で冥王星の大気成分や地質などの詳細がはっきりするんでしょうが、この探査目的はこれだけなんでしょうか?

ということでネットで詳しく調べてみました。

冥王星探査の目的は

ニュー・ホライズンズ探査機の目的は冥王星の地形を詳しく観測することが目的だそうですが、他には衛星のカロンに関するデータ収集も目的としているそうです。

そのためにニュー・ホライズンズ探査機には赤外線・紫外線分光計や高解像度望遠カメラなど、計7種類もの機器が搭載されているそうです。

これまでNASAはいろんな探査機で惑星を分析して大きな功績を残してきているので、今回の探査機はもっと驚くような結果が得られるかもしれません。

今後の報道に注目しておきましょう。

冥王星は彗星と同じタイプ?

冥王星は、海王星の軌道より外側にある「カイパーベルト」と呼ばれるリング状の領域の中にある特に大きな天体とされています。

なので冥王星に接近するということはこの「カイパーベルト」を通過するということで人類初の試みということになります。

「カイパーベルト」とは太陽系が形成された時の残骸とされていて短周期彗星の起源と言われていて、氷を主とした天体の集まりとされています。

つまりこの領域の中にある冥王星は氷を主とした天体である可能性が高く、仮に太陽に近づけば彗星のように尾を引く姿になるかもしれないそうです。

もしそうだとしたら彗星が何処から来るのかという謎が解けるかもしれませんね。
ちなみに私の考えでは、彗星は多くの学者が言っているように「カイパーベルト」や「オールトの雲」からやってくると思っています。

最初は宇宙をさまよっている彗星があってそれが太陽の引力圏につかまってやってくると思っていましたが、「カイパーベルト」や「オールトの雲」の説を聞いてからは考え方が変わりました。

こちらの方が説得力がありますから。

「水星と彗星ってどう違うのか知っていますか?」でも書いていますが、彗星は「オールトの雲」からもやってくると言われています。

専門家が言うには「カイパーベルト」は短周期彗星、「オールトの雲」は長周期彗星だそうですが、どちらも彗星どうしの衝突などの力が軌道変更されて太陽に近づいてくるのではないかとされています。

それにしても冥王星の尾を引く姿が見たいですね。無理でしょうけど・・・

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