先日油井亀美也さんを乗せたロシアのソユーズが国際宇宙ステーションにドッキングしたことが話題になりましたね。
今後5カ月にわたっていくつかの任務を遂行する予定だそうですが、無事に成功させてもらいたいものです。
その任務とは、実験棟において生命科学、物質・物理科学、宇宙医学・・・などの数々の実験が行われているようですが、最も力を入れているのがダークマター(暗黒物質)とのこと。
ダークマターとは宇宙における質量の大半を占めている物質で、目には見えないし反射もしない、触ることもできないのに、質量を持ち重力で星や銀河を引っ張っていく物質だとか。
何とも不思議な物質ですが、これまで誰も発見できなかったダークマターを油井亀美也さんが発見できるかに注目が集まっています。
聞くところによるとダークマターを発見できればノーベル賞が狙えるような大きな成果なんだそうです。
なんだか凄いことになりそうな予感ですが、そもそもダークマターって何でしょうか?
調べてみたので簡単にまとめてみました。
ダークマターが考えられたきっかけ
ところでダークマターってどうやって考えられたか知っていますか?
それは観測結果にこれまでの常識に対していろんな矛盾が生じてきたからなんです。
目に見えない、触ることもできない物質であるダークマターがどうやって考えられたのかというと・・・
1930年代に天文学者のツヴィッキーが、かみのけ座の銀河団を観測していたところ、その動きから見積もった全体の質量と見かけの質量のつじつまが合わないことに気が付いたからだそうです。
ここで初めてダークマターの存在を予測したそうです。
その後50年経った頃、今度は女性天文学者のルービンが銀河系の中心から離れていてもガスやチリの回転速度が一定であることを発見したんだそうです。
これはどういうことかというと、太陽系の場合はケプラーの法則により最も太陽に近い水星が88日で一周していますが、最も遠い海王星は165年で1周します。
つまり中心から遠いほど公転周期が遅いはずなのです。
ところが銀河系にある恒星は銀河の中心からの距離に関わらずほぼ同じ速度で公転している観測結果が得られたのです。
この観測結果は衝撃的なもので、恒星やガス、塵の他に何らかの物質が影響を与えているに違いないと考えられるようになったそうです。
これがダークマターです。
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どうやってダークマターを探すのか?
で、問題はどうやってダークマターを探すのか?ということですが、8月に「こうのとり」と名づけられた宇宙船が打ち上げられる予定でこれにより運ばれる実験装置が日本実験棟の「きぼう」に加わり様々な測定を行う予定だそうです。
これが新たに開発された高エネルギー宇宙線観測装置だそうで、名前は「キャレット」と呼ばれています。
キャレットでダークマターの謎を解くカギとなる宇宙線の観測を行い、宇宙空間を飛び交う粒子の飛来方向や種類を特定するとのこと。
つまり、宇宙線を観測してまだ仮説上の物体であるダークマターを特定することが目的みたいです。
といってもそう簡単にはできないみたいですが・・・
油井亀美也さんは防衛大学理工学部卒業
油井亀美也さんは元自衛官で戦闘機の操縦経験もあるテストパイロットとして注目されていますが、そんな人がなぜダークマターといった畑違いの任務を与えられたのかな?と思って経歴を調べてみたら、防衛大学で理工学部を専攻していたんですね。
それに高校は野沢北高校を卒業していて、その高校は偏差値が65
といったハイレベルな高校のようで、官僚や大臣を輩出するようなエリート校なんですよ。
なのでこのようなダークマターの発見といった宇宙物理学くらいならすぐに理解できるのでしょうね。
それにしても凄い人です。
動画で分かりやすく解説:BBC 神秘の大宇宙 DVD全9巻
以上ダークマターに関して大まかに書いてみましたが、早い話、頭の悪い私には理解不能なことばかり出てきてよくわかりませんでした(^^ゞ
おそらく今後テレビで池上彰氏が判り易く解説してくれると思いますのでそれまで待ちましょう!(^^)!
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