日本人で10人目の宇宙滞在を果たし、国際宇宙ステーションで任務を遂行している油井亀美也さんですが、最も注目されているのが8月の15日にロボットアームを操作してこおのとり5号機のドッキングですよね。
この操作は日本人として初めてだそうで、無事に成功してほしいものです。
他にはダークマターの解明を目指して宇宙線の観測を行うなど、今後の活躍が期待されています。
そんな油井さんですが気になっていろいろ調べていたら、子供のころのエピソードが見つかったのでご紹介します。
子供のころに愛用していた天体望遠鏡メーカーはケンコー
すでに報道されているように、油井さんの生まれ故郷は長野県川上村というところで実家はレタス農家だそうです。
油井さんが子供のころ収穫時期になると夜が明ける前から畑で手伝わなければいけないほど忙しかったらしく、手伝いながら星を眺めては手が止まって怒られていたとか。
油井さんは実家での手伝いは現在のチームワークを学ぶ訓練になったそうで、これも宇宙飛行士になった今子供のころの経験が生かされていると語っています。
川上村一帯は標高1000mを超える高原で自然豊かな土地ということで、空気が澄んでいて街の明かりも少ないことからきれいな星空を観ることができ、油井さんは満天の星空を見て宇宙飛行士を目指すきっかけになったそうです。
油井さんの父・誧司(すけじ)さん(78)によると、油井さんは3人兄弟の末っ子で子供のころはとても好奇心が強く興味があることは何でも自分でやって、分からないことはしつこいくらい聞いてくるので困っていたそうです。
そんな油井さんが初めて天体望遠鏡を手に入れたのが高校生のころ、お年玉をはたいて購入したのがケンコーの天体望遠鏡だったそうです。
当時は「絶対に新しい星を見つけるぞ」と息巻いていたとか。
そういえば私が初めて親に買ってもらった天体望遠鏡がケンコー製でした。
といっても赤道儀ではなく経緯台で口径が60mmの屈折天体望遠鏡でしたが・・・
でも、初めて使った天体望遠鏡が油井さんと同じメーカーのというのが何となく身近に感じます♪
天体望遠鏡のメーカーは数々ありますが、その性能にも幅があり価格も開きがあります。
油井さんが愛用していたのがケンコーのKN-100という機種で、現在は製造されていませんが、口径100mm、焦点距離1000mmの赤道儀反射望遠鏡だったそうです。
それにしても初めて購入した天体望遠鏡が赤道儀だなんてずいぶん思いっきりがいいですね。
赤道儀の天体望遠鏡ってけっこう高いんですよ。
私が高校生時代にアルバイトをして買った天体望遠鏡がこれと同じレベルの反射望遠鏡でした。
ただし私のはビクセンでしたが。
けっこう高い天体望遠鏡
ケンコーのKN-100が当時幾らくらいしたのか調べてみましたが、製造が終了しているので中古品しか出回っておらず定価は分かりませんでしたが、おそらく30,000~35,000円くらいではないかと思われます。
高校生が3万円以上もする天体望遠鏡が買えるくらいのお年玉がもらえるなんてけっこう裕福な家柄だったみたいですね。
私が高校生のころ(40年前)のお年玉といったらせいぜい合計1万円でしたから・・・
この天体望遠鏡を持ってお父さんに車で近くの山に行っては一晩中星を眺めていたそうです。
長い時には6時間も観ていたそうです。
またそれだけでは気が済まなかったみたいで観測所を作ってくれとも言っていたとか。
これも私自身が高校生の時に初めて天体望遠鏡で星を見たときのことを思い出し、当時は本気で自宅の庭に観測用のドームを作ろうかと考えていたくらいですから、油井さんの気持ちは手に取るように分かります。
ただ私の自宅から星がきれいな場所までは車で2時間ほど走らないと行けないため、自宅での観測で我慢していました。
星がきれいなところに住んでいる人がうらやましいです。
子供のころ星がきれいな所に住んでいれば、私も宇宙飛行士に・・・
それは無いですね(^^ゞ頭悪いし・・・
その油井さんがお年玉で買った天体望遠鏡ですが、お父さんが実家で大切に保管しているそうです。
卒業文集に「火星に行っている」
報道で油井さんの小学校での卒業文集が紹介されていましたが、そこには「20年後に宇宙飛行士になって火星に行っている」と綴っていたそうです。
家族の仕事を手伝うことで見上げた夜空に惹かれて宇宙飛行士になれるなんて本当に夢のようなお話ですよね。
また油井さんの記者会見やお父さんのインタビューを見ていると、お互いに尊敬し合っているところが絆の深さがうかがわれます。
今後の活躍を期待していますよ。