138億年前のビッグバン以降、加速しながら膨張しているとされる宇宙には無数の銀河が存在します。
私たちがいる太陽系は銀河系の中心から離れた距離のところを約2億5千万年かけて公転しているとされています。
そのスケールを考えると一体銀河ってどのくらいの大きさなのかが気になりますよね。
そこで宇宙にはどのくらいの数の銀河があって、その大きさはどのくらいあるのかを調べてみました。
銀河には4種類の形がある
星雲には種類があるのを知っていますか?にも書いてありますが、銀河には、渦巻銀河、レンズ状銀河、楕円銀河、不規則銀河があります。
これらの銀河を観測していくと宇宙が膨張していて遠い銀河ほど膨張速度が加速しているとされています。
これは天文学者のアレックス・フィリペンコ氏が発見したもので、銀河の色から「光のドップラー効果」によって発見されたそうです。
これはあのハッブル宇宙望遠鏡により銀河の色を分析して判ったそうです。
宇宙には少なくとも1700億個の銀河がある
現在地球から観測可能な銀河は少なくとも1700億個が存在すると考えられています。
「観測可能」というくらいですから実際の宇宙には想像もつかないほどの銀河存在するのでしょうね。
「観測可能」というのは、現代の科学では光のスピードという問題があるからです。
宇宙が出来たのが138億年前ということは、現在観測できる一番遠い銀河の光が138億年という期間で地球に届いているということになります。
つまり138億年前の光を見ているのです。
銀河は最近の観測や分析によれば遠くの銀河ほどスピードを増して遠ざかっているとされています。
もしそのスピードが光の速さを超えれば、最も遠い銀河よりも先にある銀河の光は地球には永遠に届くことがありません。
したがって観測可能で1700億個という数が判るだけで、実際の宇宙にどれだけ多くの数の銀河があるのかは判らないと言われています。
ということでここでは観測可能な範囲で考えてみることにします。
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銀河系の直径は10万光年
宇宙に存在する銀河の大きさは3,000~300,000光年が大部分とのことで、宇宙には銀河団といって多くの銀河が集まっている場所がいくつかあります。
たとえば、私たちが属する銀河系はアンドロメダ銀河とその周辺の銀河を含めて一つの約50個の銀河集団を形成しています。
これを「局所銀河群」と呼んでいて、その大きさは直径にして数百万光年とされています。
ちなみに私たち太陽系が属する銀河系の直径は約10万光年と言われています。
光の速さで十万年です。
太陽系の大きさは銀河系の33万分の1となるそうです。
また、太陽系は銀河系の中心から2万6100光年のところを公転していて約2億年かけて一周しているそうです。
つまり人類の歴史の中ではまだ一周もしていないことになります。
銀河系も宇宙空間を移動していて、その速度は秒速600kmと言われています。
私たちが住んでいる地球が如何にちっぽけな存在なのかがよくわかりますね。
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局所銀河群で最大のアンドロメダ銀河
銀河系が10万光年と大きく感じますが、その2倍以上の大きさをもつ銀河がアンドロメダ銀河です。
地球から肉眼で見える銀河の中では最大で、月の5倍ほどの大きさに見えるそうです。
ちなみにアンドロメダ銀河の直径は約22万~26万光年、地球から約239万光年離れています。
しかも秒速122kmの速度で銀河系に近づいていて50億年以内に衝突する計算になるそうで、その時に地球がどうなるのか心配になりますね。
ご安心ください。
それまで太陽が逝ってしまい人類も地球に住めなくなるので、どこかの惑星に移住しているはずです!(^^)!
もっともそれまで小惑星や彗星の衝突により地球の生命が絶滅しなければの話ですが・・・
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