これまで当ブログで何度も「小惑星の衝突」について書いていますが、アポフィスと呼ばれる小惑星が2036年に地球と衝突するかもしれないとの噂を聞きつけたのでご紹介します。
といってもずいぶん前に公表されていたみたいですが・・・(^^ゞ
このアポフィスが怖いのは2029年に地球のすぐ近くを通過することが判っていて、その距離が32,500kmと気象衛星「ひまわり8号」の36,000kmよりも近くを通過するのです。
このときに地球と衝突する可能性は無いと言われていますが、7年後の2036年に再び接近するそうで、その時に軌道がどう変化しているかです。
衝突確率は25万分の1
アポフィス発見から間もないころのデータによれば、地球に衝突する確率は4万5千分の1だったそうですが、最新のデータを分析したところ25万分の1まで低下したそうです。
もちろんこれには太陽や惑星などの引力も計算に入れてのこととは思いますが、これがけっこう予想が難しいといいます。
2036年までにはまだ20年以上ありますからその間に何らかの理由で軌道が変更してしまい、もっと近くを通過する可能性も無いとは言えないですよね。
それにしてもこのアポフィスはなんというタイミングのよさで地球に接近するのでしょうね。
アポフィス大きさと軌道
気になるアポフィスの大きさですが直径は310~340mで、地球軌道のすぐ外側から金星軌道付近までの楕円軌道を323日かけて公転しているそうで、地球の365日という公転周期と近いことがちょうどタイミング良く地球と異常接近するみたいです。
ちなみにアポフィスは2004年に発見され、その名前は古代エジプトの神話に出てくる悪神アペプに由来するのだそうです。
発見当時は数々の観測によるデータから地球に衝突する確率が0.3%と算出され日本でも大きく報道されたそうです。
その後の観測で1.6%だったり、また2.4%だったりと情報が錯綜したみたいで、現場の緊張ぶりが伝わってきますね。
結局落ち着いたのが25万分の1になったそうで、警戒するほどでもないと判断しているようです。
2029年4月13日前後のアポフィスの予想軌道
出典元 wikipedia
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衝突すれば大きな被害が出る
仮にアポフィスが衝突すると被害はどのくらいになるのかが気になるところです。
恐竜が絶滅するような隕石の大きさが直径1kmと言われていますから、アポフィスの310~340mであれば人類が絶滅するような被害は考えられませんが、問題は落ちる場所です。
もし海に落下した場合は沿岸には高さ200mの津波が襲うと考えられ、スマトラや東日本大震災のような大地震の津波とは比べ物にならないくらい大きな被害が出るでしょう。
これが原発を襲ったらどうなるでしょうか?
考えただけでも恐ろしいですよね。
また陸地に落下すればフランスの面積に匹敵するような砂漠ができるとされ、これも大きな被害が予想されます。
もし日本のど真ん中に落下したらそれこそ日本は壊滅してしまうでしょうね。
どこに落ちても大きな被害になることは避けられず、今から対策を講じておく必要があります。
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アポフィスの軌道は変えられない
現代科学を持ってしても今のところ小惑星の軌道を変えることはできないとされ、ただ衝突した後の被害を最小限に留めるためにどうしたらいいのかくらいしか考えられないといいます。
アポフィスの軌道の変更を試みたことで、かえって地球に衝突する確率を高めてしまうこともあるそうです。
というのはアポフィスは少なくとも太陽、金星、地球の引力に大きく影響され、接近するたびに軌道を微妙に変わるからだそうです。
ただでさえ周辺天体引力が関係するという複雑な環境下に置かれているのにむやみに軌道変更を試みることはかえって危険なんだそうです。
ちなみにアポフィスは2042年から2105年の間に数回地球に接近するそうで、そのたびに引力で軌道が修正されればひょっとしたら本当に地球と衝突するかもしれませんね。
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衝突を未然に防止する会議が開かれているかも
アポフィスの衝突がわずかながらあることからロシアの宇宙庁長官が会議を開いて対策を考えるべきだと主張しているようで、近いうちに会議が開かれるかもしれません。
数年前に公開された映画「アルマゲドン」みたいに直前になって大慌てするより今から考えておく方が安心ですからね。
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肉眼で見える明るさになる
アポフィスは2029年の最接近時には地表から32500km離れたところを通過すると予想されていて、この距離で計算される明るさが3.3等級にになるそうです。
この明るさなら肉眼でも簡単に見つけることができると言われています。
もし地球に落下することが無ければ絶好の天体ショーになるかもしれませんね。
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