隕石

2013年、ロシアに隕石が落下して建物に被害が出ましたね。

まるで原爆のようにピカッと光って大爆発を起こし、その衝撃波で建物が破壊され窓ガラスも粉々になるシーンがいくつも公開されました。

地元の人は一瞬核戦争が始まったのかと思ったくらいその衝撃は凄かったみたいです。

幸い死者はいなかったみたいですが、それでも約1500人の負傷者を出したそうです。

また被害を受けた建物は4000戸を超えると言われていて、被害の大きさから広島に投下された原爆の30倍のエネルギーがあったとされています。

驚く男の子

広島型原爆の30倍のエネルギーだなんて恐ろしい

ただ、原爆は600m上空で爆発したのに対してこの隕石は10km上空で爆発したことから被害は原爆ほどで無かったとされています。

目次表示位置

こうした隕石は数年に一度世界中のどこかに落下しているようで、ほとんどは海に落下しますがまれに陸地に落下しています。

日本でも過去にいくつかの隕石が落下していて、割と大きめの隕石では1992年12月に6.4Kgという記録があります。

 

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記録に残る過去最大の衝突した隕石

気になるのは記録に残る過去最大の隕石はどれくらいのものだったのかということですよね。

調べてみたところ「ホバ隕石」と呼ばれる隕石で分析によると8万年前に落下したと考えられています。

この隕石の大きさは2.7m×2.7m×0.9mの長方形をしていて、8万年の間に侵食などを勘案すれば重さは66トンくらいとされています。

この隕石の大きさからして当時はかなりの影響があったとみられますが、何せ8万年前ということですからよくわかりません(^^ゞ

現代に近いところでは、隕石の衝突による大きな被害を出したことで世界的に知られているツングースでは、1908年に直径100mほどの隕石が上空で爆発し、その衝撃波と熱により半径30kmの森林がなぎ倒された上に炎上したとされています。

そのエネルギーは何と広島型原爆の1000~2000倍もあったとされ、物凄い破壊力だったことが判ります。

隕石は何故爆発するの?

隕石とは、太陽系にいくつもある小惑星や彗星などの浮遊物が地球の大気圏に突入してきて燃え尽きることなく地上に落下してくるものですが、構成されている成分も様々です。

その中で大きな隕石って爆発することが多いようです。

聞くところによると、直径が120mを超えると爆発する傾向にあるそうです。

怖がる地球

隕石は直径120m以上で爆発するらしい

2013年2月、ロシアに落下した隕石も爆発しましたよね。

大きさは未だによくわかっていないそうですが、相当大きいものであることは間違いないそうです。

ドライブレコーダーが撮影したと思われる映像がいくつも紹介されていましたが、最後には爆発して終わっています。

この隕石の爆発シーンをみて不思議に思いませんでしたか?

何故隕石が爆発するんだろう?って

火薬が詰め込まれているわけでもないし、ミサイル迎撃した報告もありません。

ましてやUFOが墜落したとは考えにくいですしね(^^ゞ

実は隕石が上空で爆発する原因ってまだ判っていないそうなんです。

男の子(そうなの)

隕石が爆発する原因って判っていないんだって

ただ、いろんな説があるので“私の勝手な自論”も含めていくつか紹介させていただきます。

彗星の構成物質が気化して水蒸気となり膨張して爆発

彗星は“汚れた雪だるま”と表現されるように岩石だけでなく氷と砂利から出来ているとされています。

彗星が太陽に近ずくにつれ熱によって溶けだし、太陽風によって太陽の反対側に向かって長い尾をなびかせます。

これは私の想像なんですが、彗星が地球の大気圏に突入すると摩擦による熱で岩石の間にある氷が溶けて水蒸気となり、膨張して爆発したのではないかと思っています。

いわゆる「水蒸気爆発」ってやつです。

男の子(疑問)

水蒸気爆発かな?

2013年のロシア隕石の痕を見ると、飛行機雲のように白く残っていましたね。

これは水蒸気ではないかと思うのですが・・・・

まったくの素人判断ですみません(^^ゞ

 

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爆発ではなく一気にバラバラになっただけ

隕石は秒速数キロメートルという猛スピードで大気圏に突入してきます。

猛スピードで突入してくると空気といえども物凄い摩擦が生じ、熱が発生しますから隕石の先端部分は数千度にも達するとされています。

高熱になれば他の部分と温度差が生じ徐々に壊れていき、最後に一気にばらばらになったのが爆発ととらえられていたという考えです。

直径1km以上の隕石衝突で地球滅亡

過去の氷河期や恐竜が絶滅したのは巨大隕石が落下したからと言うのが有力な説になっていますが、どのくらいの隕石が落下してくると絶滅するような事態になるのでしょうか?

様々な考え方があるようですが、一番多い意見が直径1km以上であれば人類が絶滅するに十分な威力があるとされています。

怖がる地球

直径1km以上で人類が絶滅?

アメリカの天文学会がコンピューターシュミレーションで解析した結果によると、直径200mの隕石が大西洋に落下するだけで沿岸部には200mの津波に襲われる可能性があるそうです。

これが日本で起こればほとんどの都市は壊滅状態になってしまうでしょう。

たった200mですよ!
物凄い破壊力ですよね。

これが1kmとなるとどのくらいの破壊力があるのか!
考えただけでも恐ろしいものがあります。

どんな感じになるのか動画を観るとよくわかります。

これは直径400Kmの隕石が衝突した時のシュミレーションです。

「巨大隕石衝突シミュレーション」より引用

この動画を見たらたとえ1Kmの隕石衝突でも物凄い破壊力があることは想像できますよ。

ちなみに直径1Kmの隕石衝突のエネルギーは広島型原爆の354万倍だそうです。

デカ過ぎて想像もつきませんね。

 

 

将来巨大隕石が衝突する可能性は?

記録に残っている過去に大きな被害をだした隕石の大きさは数メートル程度が多いとされていますが数百年に一度と言われていますが、人類が絶滅するような隕石ではない為それほど危機感を持つ必要はありません。

しかし、1Kmの大きさとなるとそうはいきません。

気になる衝突確率はと言うと5000分の一だそうです。

えっ、5000分の一?
ちょっと確率高すぎませんか?

宝くじの当選確率が1000万分の1ですよ。
これじゃ宝くじが当たる前に死んじゃうではありませんか~^^;

まあ、宝くじの当選確率のことは置いといて、地球に衝突する恐れがある小惑星は太陽系内に100万個あるとされています。

その100万個の小惑星どうしが接触でもして地球に向かってくるとしたら・・・

そんな恐ろしいことが約800年後に現実になろうとしています。

驚く男の子

800年後に人類は絶滅するかも

これは雑誌「ネイチャー」に掲載された記事ですが、アメリカの研究者によって判明したことですが、「1950DA」と呼ばれる小惑星が地球に衝突する可能性が0.3%あると言っているそうです。

またこの0.3%という確率も広い宇宙においては安心できる確率ではないとのこと。

というのは、太陽の熱によって「熱放射」を起こして軌道が微妙に変わると言うのです。

もし不幸にも衝突すれば人類が滅亡するほどの規模になると予想しています。

というのは、その小惑星の大きさが1kmあるからです。

とはいえ800年後ですからそれまで何らかの方法で避けることは出来るでしょうが。

それまで人類の英知を結集して何とかしなければなりませんね。

あわせて読みたい:木星の巨大な重力が隕石から地球を守っている!?
         南極に落下した隕石が火星から来たという証拠とは

人工的に隕石を避けることは可能?

地球に衝突する恐れのある小惑星を核ミサイルで破壊するとか、衝撃波で軌道を変えるとか考えられているようですが、現代の科学では実現は難しいとのこと。

私は現代の科学なら簡単に出来ると思っていましたが、どうやら現実には出来ないみたいなんですね。

ブルースウィルス主演の「アルマゲドン」みたいには上手くいかないそうです。

そんなことを考えている間に100万個の小惑星のいくつかは地球をうかがっているかもしれません。

早いこと解決策を確立してほしいものです。

関連リンク:直径1Kmの巨大小惑星が人工衛星よりも接近!