先ごろ過去200年間 でもっとも地球に近づいてくる小惑星があるとの報道がありました。
これはイギリスのメディアが報じたものですが、その小惑星は直径が500mで2015年1月26日に120万キロまで接近するとのこと。
120万Kmというと地球から月までの距離の3倍弱ということから衝突は避けられるとのことで、最悪の事態にはならないそうです。
この120万Kmという距離は広大な宇宙からすればかなりのニアミスということで話題になっているとのこと。
衝突という最悪の事態は避けられることから何もすることはないそうですが、それよりもアマチュア天文家にとっては願っても無い小惑星のチャンスになっているそうです。
というのは距離と大きさからして双眼鏡で十分に観測できる明るさまでになるんだそうです。
私も小惑星というのは見たことが無いので、今回をチャンスととらえて観測したいと思います。
しかしこの報道の最後に非常に気になることがあったのです。
何と人工衛星よりも近づく小惑星があるというのです。
それも直径が1キロもあるというのです。
2027年8月7日小惑星が3万キロまで接近!
「隕石はどのくらいの大きさで人類を絶滅させるほどの破壊力を持つの?」でも書いていますが、巨大隕石の衝突が現実味を帯びてきました。
2027年8月7日、直径1㎞の小惑星が地球から約3万kmの距離まで接近するとのこと。
3万kmと言えば静止衛星が3万6000Kmですからそれよりも近いことになりますよね。
これってすごく恐ろしいことだと思うのは私だけでしょうか?
もっとも接近してくるスピードや方向などから衝突はしないと判断しているから大騒ぎになっていないと思いますが、もしそうだとしたら衝突しない根拠が知りたいですね。
過去には83万キロまで接近した小惑星があった
過去に接近した小惑星があるのか調べてみたところ、2002年に直径300mほどの小惑星が83万キロまで接近したそうです。
その時は秒速31キロという猛スピードで通過したそうですが、もし地球に落下していたら人類史上最悪の事態になっていたと言われています。
またもっと近づいた例あったそうで、実際に上空5000kmのところを通過していった小惑星があったといいます。
5000kmでも衝突しなかったんですから3万キロであれば問題ないといえるかもしれません。
まあ大丈夫だとは思いますが、それよりも直径1Km、3万キロの距離となるとかなり明るくなると思われ肉眼でもはっきりと確認できるのではないでしょうか。
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日本スペースガード協会の見解では2044年と2046年に衝突する可能性がわずかにある
小惑星は主に火星と木星の軌道の間を公転している「小惑星帯」に多く浮遊しています。
この小惑星帯から衝突などの軌道の変化で地球の軌道と交差して衝突する可能性があることから地球を守るために世界中で監視されています。
日本でも小惑星を監視する機関があり、日々監視している機関があります。
それが日本スペースガード協会です。
日本スペースガード協会とは、地球に衝突する可能性のある天体を発見、監視することを目的とした団体です。
ただし、仮に発見したとしてもいつどこに落下するのか計算できるだけで、小惑星の軌道を変更するなどの対応は出来ません。
そのスペーガード協会の「1999 AN10」の見解ですが、どうやら2027年8月7日では衝突する可能性はないとのこと。
しかし、ココからが問題なのです。
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それは2027年8月7日の大接近で「1999 AN10」の軌道が地球の引力で変更され、次の接近時に5000キロ以内になると僅かながら衝突の可能性があるそうです。
つまり、2027年に接近して軌道がどれくらい変更されるのか確認してからでないと何とも言えないそうなんです。
で、次の接近日時が2044年と2046年となっているそうで、計算上衝突する可能性は、2044年が50万分の1、2046年が500万分の1となっているそうです。
確立から見ると心配ないように見えますね。
これでホッとしました。
また地球の引力から計算すると3万キロの距離で衝突するとなるとかなり遅いスピードで近づいてこなければならず、今回はそのような接近ではないとのこと。
865年後に衝突するとNASAが発表
今回の小惑星とは別ですがNASAが発表したところによると、直径1.1kmの小惑星 「1950 DA」が2880年3月16日に0.3%の確率で地球に衝突すると発表したそうです。
0.3%の確立ですからこれまでの小惑星と比較してもかなり危険と言えます。
もっとも800年以上未来であれば小惑星の軌道を修正する技術は確立されていると思いますので心配はいらないと思いますが・・・