先日巨大な小惑星が地球に大接近といった報道があって、ちょっとだけドキッとしましたが、どうやら地球に衝突することはないとのことでホッと一安心。
というか衝突するんだったら今頃大騒ぎになっていますから不安に思うのがおかしいのですが・・・
それも若者が仮装して町を埋め尽くすハロウィンの日に・・・
こういった報道がされると決まって恐怖心を煽るのがオカルト好きな人たちですよね。
何とかして地球に落とすストーリーを考えるかもしれませんよ。
まあそれはほっといて、一体世間を騒がせている巨大小惑星の正体は何でしょうか。
ということで巨大小惑星について詳しく調べてみました。
巨大小惑星は直径470m
今回の報道はNASAが発表したもので、「2015 TB145」と番号が割り振られた小惑星が、わずか2週間前に発見されたのだとか・・・
それが今回ハロウィンの日に地球に近づく巨大小惑星となっているわけですが、その直径が470mの大きさだそうで衝突すれば人類が滅亡するとされる隕石の大きさは800mとされているので今回の小惑星は衝突すれば人類が滅亡するかもしれない大きさということです。
科学者が試算したところによると2013年にロシアに落下して被害を出した隕石の28倍もの大きさになるとか。
それも時速12万6000キロといった猛スピードで近づいているそうです。
これだと衝突すれば確かに被害は甚大なものになるでしょうね。
ロシアの隕石みたいに衝撃波による被害だけでなく天候を作用するような被害が予想され人類滅亡も大げさなことでもないかもしれません。
幸い地球と衝突する可能性は無いそうですが、地球と月の距離の1.3倍まで接近するそうで、宇宙の広さに比べれば物凄い近い距離になります。
巨大小惑星の軌道がはっきりしない?
何となく気になるのが今回の巨大小惑星の全体の軌道が未だに分かっていないことです。
こんなのコンピューターに入力すれば瞬時に分かりそうなものですが、計算できたという報告は無いようです。
ちなみにこの小惑星は地球からも観測できるみたいで、大きめの天体望遠鏡(口径が10cm以上)があれば見ることができるかもしれないとのこと。
出典元 SKY&TELESCOPE
最接近は日本時間で11月1日午前0時14分、場所はオリオン座の上あたりと発表されていますので上手くいけば見えるかもしれませんね。
もちろん国際宇宙ステーションみたいに裸眼で見ることはできません。
ただし正式な発表では無いので位置が大幅にズレるかもしれません。
ご了承ください。
新しい情報が入りしだい修正します。
危険な小惑星は1400個を超える
NASAによると地球から750万キロ以内にあり、なおかつ直径が140メートル以上の小惑星が危険とみなされていて、その数はなんと1400個を超える数だとか。
その小惑星の軌道を示したイメージ図が公開されていますが、地球を取り巻く小惑星がびっしりと描かれているではありませんか!
その画像がこれ
出典元 http://uchu2ch.blog.fc2.com/?no=1092
こんな画像を見ると近いうちにどれか一つが地球に落ちてこないか心配になりますよね。
小惑星の衝突が判っていてもどうすることもできない
もちろんこういったことを想定して動いている機関があり、しっかりと監視はしているようです。
しかし、今のところ地球に落ちてくる小惑星の軌道を変更する方法は明確にされておらず、手の打ちようが無いそうです。
日本では「日本スペースガード協会」というところがその任務を果たしていますが、ここも発見して落下位置を計算できるだけで、軌道を変更することはできません。
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今後100年の間に小惑星が地球と衝突する確率は0.01%
画像を見る限りでは小惑星がかなりの高密度に見えますが、実際の宇宙空間ではかなりガラガラ状態らしく、これらの小惑星が衝突などをきっかけに地球に向かってきて衝突する確率は無いらしく、計算上では0.01%となっているようです。
私が生きているうちは何とか大丈夫ですが、孫やひ孫の時代以降となるとひょっとしたら衝突もあるかもしれません。
もっともそのころには小惑星の軌道を変更できる技術も確立されていると思いますので悲観的にならなくてもいいでしょうね。
なにせJAXAの「はやぶさ」が小惑星「いとかわ」のサンプルを持ち帰ることができたんですから・・・
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