ひまわり8号
出典:気象庁

ひまわり8号の映像がニュースで流れていましたね。

驚いたのがひまわり7号との画像比較で、雲の流れる様子が格段にスムーズになったところでした。

ひまわり7号は10分おきに撮影した画像を繋いでいるので、コマ送りにしか見えないのに、ひまわり8号の映像は2分半おきに撮影した画像を繋げているので雲の流れがはっきりとわかるんですよね。

なので短期的な予報も的確になるのは想像できるし、「天気予報は当たらない」といったイメージは過去のものになるでしょうね。

とはいえ気象庁の3カ月予報は個人的にはあまり信用していませんが・・・

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世界初のカラー画像

今回のひまわり8号のもっとも注目すべきはやはりカラー画像ということで、なんと世界初なのだそうです。

しかもカラー映像なので見た目にも凄くきれいだし、雲や火山の噴煙や黄砂が区別できるようになったんだそうです。

しかし、未だに白黒で撮影していたというのが逆に驚きですが・・・

そこら辺が気になって調べてみたところ、どうやらカラーで撮影するには機材の軽量化が必要だったみたいで、それが可能になったことで世界初のカラー画像が撮影できるようになったんですね。

詳しい解説はこちら 

米国や欧州などの次世代静止気象衛星に先駆けての運用ということで、日本が得意とする分野であることが証明されたようですね。

今後の日本の気象衛星分野がますます発展するのが楽しみですね。

すでにひまわり9号の打ち上げも2016年に予定されているようだし、この分野では日本がトップに立ったわけです。

これを見た子供たちが気象天文に興味を持ってくれるといいですね。

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観測時間が3分の一に

ひまわり8号のカラー画像ばかりがクローズアップされていますが、もっとも注目すべきは“リアルタイムな予想ができる”といったところではないでしょうか。

というのは、ひまわり7号が地球を30分かけて観測していたのに対してひまわり8号はたった10分で観測できるようになったとのこと。

つまり観測時間が3分の一に短縮されたということです。

これは何を意味するのかと言うと、
たとえば短時間で発達する積乱雲なんかは発達の様子がリアルタイムに分かるのでゲリラ豪雨の警報なんかも出来るかもしれないし、台風の警報や注意報などもこれまでよりももっと細かなものになっていくと思われます。

分解能が2倍に

ひまわり8号は7号に比べてデータ量が大きく飛躍して、なんと50倍になったそうです。

これで解像度が2倍になり、撮影感覚も2分半に短縮されました。

こうした飛躍が鮮明な画像を撮影することができるのでこれまでに無い映像が手に入ることになります。

その映像を元に防災に役立てることも可能になるとのこと。

たとえば火山の噴煙が2分半ごとに撮影されるのでどちらの方向に流れていくのかが分かるし、噴煙の量も分かるようになるかもしれません。

私個人的な考えですが、津波の観測ができるのではないかと期待しています。

2011年の東日本大震災では大津波で多くの犠牲者を出しましたが、ひまわり8号の鮮明な画像なら津波の動きが分かるような気がするのですが・・・どうでしょうね?

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将来は不要になるかも

こんな凄い気象衛星が運用し始めたばかりだと言うのに不謹慎かもしれませんが、私は将来は気象衛星が不要になると思っています。

と言っても30~50年先の話になりますが(^^ゞ

というのは、宇宙エレベーターが建設されるかもしれないからです。

そんなバカなと思うかもしれませんが、すでに実験は始まっているんです。

宇宙エレベーターって何年後にできるの?を見てみる

宇宙エレベーターができれば高度3万6千キロ上空の駅に観測機材をセットしておけば簡単にできちゃいます。

もちろんわざわざ高いお金をかけて、しかも時間のかかるロケットを使用する必要もありません。

万が一撮影機材が故障しても人の手で簡単に直したり部品交換したりできちゃいます。

地上から信号を送って時間をかける必要はありません。

もっともそんな時代にはもっと気象観測も違った形に発展しているかもしれませんが・・・

いずれにしてもこの分野では日本がリードしてもらいたいものです。