巨大隕石

天文学者の間で2022年にエンケ彗星の巨大破片が地球に衝突する可能性があると騒がれています。

エンケ彗星は3.3年という短い周期で太陽の周りを公転する彗星で、おうし座流星群の母天体として知られています。

毎年10月中旬~11月下旬にかけて観測され、数年に一度の割合で活動が活発になることでも知られています。

そもそも流星群というのは彗星の軌道上にばら撒かれた彗星の破片の集団に地球が突入することで発生するわけですから、地球の軌道とエンケ彗星の軌道が交差していることになります。

その軌道の中に巨大破片が浮遊しているのだとか・・・

今から5年後に起こると言われているだけにある程度のことは覚悟をしておく必要があるのかもしれません。

そこでエンケ彗星と巨大破片について調べてみました。

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エンケ彗星の軌道に巨大破片が存在している

巨大破片

エンケ彗星は、1786年にピエール・メシャンにより発見され、1822年にヨハン・フランツ・エンケによる軌道計算で確認されたことからエンケ彗星と呼ばれるようになったそうです。

そのエンケ彗星を母天体とするおうし座流星群は、比較的火球クラスの大きな流星が観測されることで知られていますが、このほどその中に直径200mから300m規模の小惑星が少なくとも2つ含まれていたことが分かったそうです。

エンケ彗星から分裂したのかは定かではありませんが、軌道上にこの大きな破片が存在しているそうです。

隕石はどのくらいの大きさで人類を絶滅させるほどの破壊力を持つの?でも書いていますが、人類が絶滅する規模が直径1000メートルとなっているだけに、直径200m規模の隕石が太平洋に落下すれば、沿岸部の都市は大津波で壊滅状態になってしまうと言われているだけにエンケ彗星の“落し物”としてはかなりの脅威といえるでしょう。

 

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最近起こった隕石との衝突

人類の歴史上これまで何度か隕石が落下して大きな影響を与えたとされていますが、最近では1908年、中央シベリア上空で爆発して広い範囲の木々がなぎ倒されたのがよく知られていますよね。

ツングースカ隕石大爆発

ツングースカ川上空数キロメートルで爆発して2000キロ平方メートル以上に被害が及んだそうで、発せられたエネルギーは広島型原子爆弾の千倍にも匹敵するとされています。

その隕石が飛来した方向からエンケ彗星との関係があるのかもしれないと考えられています。

天文学者たちの計算ではこの隕石は直径が50メートルくらいではないかとされていて、今回の200m以上の巨大破片が陸に落下してくればどのくらいの被害が考えられるのか・・・

エンケ彗星はいつでも観測できる

しかしこうした隕石衝突による災害を最小限に抑えるべく監視システムが存在します。

日本では「日本スペースガード協会」というところが請け負っていますが、ホームページを確認してもエンケ彗星に関する報告は見当たりませんでした。

エンケ彗星はこれまで知られている中で最も短い3.3年周期の彗星です。

したがって観測は容易なためにいつでも観測が可能なんだとか。

エンケ彗星の実際の姿がこちら

エンケ彗星
出典:Wikipedia

大きさに関してはまだ観測されていないようで詳しいデータが見つかりませんでした。

ちなみに有名なハレー彗星の核は、約8km×8km×16kmの大きさでジャガイモのような形をしています。

それに比べてエンケ彗星はとても小さいそうです。

ただ、地球から近いところを周回していることや、太陽にもかなり近くまで接近するので大きな破片があれば必ず観測されるのだそうです。

前回の接近でも分裂したとの報告は無かったとのことですし、もし小惑星と衝突して分裂でもすれば軌道が変わるのと、大増光するので必ず報告があるとのこと。

報告が無いところをみると何も心配ないということなんでしょうね。

聞くところによれば、地球には毎日多くの隕石が落下してきているそうで、その中でも10mくらいの隕石は数十年に一度、1mなら10日に一度の割合であるとのこと。

 

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次のハレー彗星回帰の方が怖い?

ハレー彗星 衝突

人類史上最も騒がれたことで有名なハレー彗星は、現在遠ざかっている最中ですが、1991年に『アウトバースト』と呼ばれる増光を確認したとのこと。

太陽に接近して熱による分裂で増光したりすることは考えられるそうですが、太陽からかなり離れている位置での太陽熱による増光は考えにくいそうです。

考えられるのは小惑星との衝突で、これでハレー彗星の軌道が変化したことも考えられるとのこと。

彗星の大接近で自転車のゴムチューブが売れたってホント?でご紹介していますが、1910年に現れたハレー彗星は尾の中に地球が入り込むというくらい大接近したとされています。

それが小惑星との衝突で軌道が変化したとなると地球と衝突する恐れもあるわけで、約8km×8km×16kmの大きさからすれば間違いなく人類は絶滅してしまいます。

とはいえ、次回のハレー彗星回帰は2061年ですから避ける方法は確立していると思いますが・・・

流星群もたくさん流れると美しいものがありますが、稀に大きな隕石が向かってきたら恐ろしいものがありますよね。

まあ確率的にそのようなことは考えられないでしょうけど・・・

ネット上でもいろんな方が違った見解を示していますが、共通していることは

「またそれかよ~」

「聞きあきた!」

など、オカルト的にしか考えていないようです。

あまり心配する必要は無いかもしれませんね。