流星群

流星に願い事を3回唱えると叶うと言われていますが、いつ現れるかわからない流星を待つわけにもいきませんね。

流星はそのほとんどが1秒以下といった、とても短い時間で消えてしまうので一回だけでも願い事を唱えることも困難です。

まあ願い事を叶えてくれるかどうかは別にして、流星ってただ眺めているだけでもいろんな姿を見ることができてとても癒されるんですよ♪

私は天気のいい日はよく夜空を眺めていますが、10分も見ていれば1個くらいは流星が見れますよ。

今まで印象的だった流星は尾を引きながら1~2秒間?といった長い時間かけて流れた流星です。

それまで流星と言えばほんの瞬間見えるだけでしたが、その時は目で追えるほどゆっくりと流れて行った流星は初めてだったので本当に感動的でした。

そんな流星ですが、あなたは仕組みについて知っていますか?

流星の仕組みを知ることでまた違った楽しみ方があるんですよ。

そこでここでは流星群の仕組みについて解説したいと思います。

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流星の材料は米粒くらいの大きさがほとんど

米粒

流星は地球の大気圏に砂粒や砂利などの物質が突入して燃えることで見られる現象です。

その温度は3000度とも4000度とも言われているほどかなりの高温になっているようです。

明るさはまちまちで、物質の大きさが大きければ大きいほど明るくなります。

通常の流星は米粒くらいの大きさしかなく、ほとんどは大気圏に突入した瞬間に燃え尽きてしまいます。

この物質が大きいと燃え尽きる時間も長くなり長時間見えることになります。

中には途中で爆発する流星もあり、これを火球と呼んでいます。

火球より大きいと燃え尽きずに落下してくるものがあり、これを隕石と呼んでいます。

宇宙空間には非常に多くのチリや石が浮遊していて地球には1時間に約20トンもの流星が降り注いでいるとされています。

これはトラック2台分に相当する量になり、地球の公転軌道上に如何に大量の物質が浮遊しているのかが判ります。

通常の流星だけでコレくらいの量が降り注いでいるくらいですから流星群となるともっと大量の物質が浮遊していることになります。

流星群は彗星の軌道を地球が通過することで起こる

彗星の軌道
出典:国立天文台

流星群とは流星物質がたくさんあるところを通過することで起こる現象ですが、その元となるのが彗星です。

彗星は「汚れた雪玉」と呼ばれているように氷と砂利が固まったような構造をしていて、太陽に近づくことで熱で氷が解け、それとともに彗星の軌道上に砂利「流星物質」が取り残されます。

その軌道上を地球が通過することで流星物質が地球に降り注ぐのです。

軌道上にある流星物質の密度によっては1分間に10個以上見られることもあり、雨のように降ってくるさまから「流星雨」と呼ぶこともあります。

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彗星の規模や性質によって流星群の性質も決まる

流星群と言えば年間を通してたくさんあり、流星の特徴もさまざまで数も違います。

流星群には必ず「放射点」(輻射点ともいう)があり、そこから放射状に流れるように見えます。

それで「放射点」が位置する「星座名」で付けられるのが○○座流星群です。

各星座名と時期を記しておきます。

1月01日~1月05日 しぶんぎ座
4月16日~4月25日 こと座
4月19日~5月28日 みずがめ座η 
7月12日~8月19日 みずがめ座δ
7月03日~8月15日 やぎ座
7月17日~8月24日 ペルセウス座
10月6日~10月10日 りゅう座
10月2日~11月7日 オリオン座
10月1日~11月25日 おうし座
11月10日~11月23日 しし座
12月7日~12月17日 ふたご座
12月17日~12月26日 こぐま座

流星群は1時間に何個出現するかといった「流星の数」が注目されがちですが、明るさや流れ方など流星群によって違った特徴があります。

たとえば有名な「ペルセウス座流星群」は、1、2等級といった明るい流星が多く、60Km/秒という速度で突入してくるので流れる速度が早いのが特徴です。

たまに火球が観られることがあるのでダイナミックな流星群と言えるでしょう。

次に知られている「ふたご座流星群」は、明るくもなくスピードも普通と、非常に地味な流星群とされていました。

ちなみに突入速度は「ペルセウス座流星群」の60Km/秒に対して「ふたご座流星群」は35km/秒と平均的なスピードであることが要因のようです。

しかし近年満月級の明るさとなる火球や比較的大きな流星が流れた後に見られる「流星痕」を残す流星が現れるなど活発な側面も見られるようになるなど、観測してみないとわからないことがあります。

このように流星群が面白いのは観測してみないと判らないというところです。

過去には通常の数と予測されていたものが雨のように降ってきたといった報告もされています。

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流星が光る仕組み

流星が大気圏に突入して燃えることは皆さん知っているとは思いますが、それは空気との摩擦だと思っていませんか?

実は流星は空気との摩擦で燃えているのではないのです。

ではどうして燃えるのかというと断熱圧縮という現象なのです。

大気圏に突入すると高温になる理由は?でも解説していますが、流星が物凄い高速(秒速10Km)により空気との間に圧力がかかるために高温になるのです。

空気は圧力が下がると温度も下がり、逆に圧力が上がると温度も上がる性質があるからです。

断熱圧縮で加熱された物質はプラズマとなりこれが発光するのです。

これから根気よく流星群を追いかけて行けばひょっとしたら願い事が叶うかもしれませんよ!(^^)!

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