親子で天体観測を楽しんだ夏休みも終わり、9月はちょっと一息ついた感じになると思いますが、星空のほうは依然にぎやかで、いろんな姿を魅せてくれます。
湿度が高い8月も9月に入れば少しずつ乾燥し始め、その分だけ星空も澄み渡る日が多くなってきます。
星座はもちろん、天の川や星雲、惑星など、一つ一つがそれぞれの特徴を夜空に映してくれます。
そこで9月にはどんな星空が楽しめるのかを簡単にまとめてみました。
日時は9月15日の夜の9時ということでお考えください。
南に低い位置には銀河系の中心が見える
条件さえよければ南の西寄りに天の川が見えますが、この部分は銀河系の中心部で最も明るく見える部分でもあります。
近くにはいて座やさそり座が見え、このあたりを双眼鏡で覗いてみましょう。
肉眼では雲のようにしか見えない天の川も双眼鏡を向ければ星の集まりであることが良くわかります。
その中でもいて座近くの天の川には肉眼では見られない星雲がたくさん見つかります。
M23、M20、M8といった星雲が並んでいるのが見えますよ。
ちなみにM8は干潟星雲、M20は三裂星雲とおなじみの星雲です。
そのほかにもいて座にはたくさんの星雲や星団がひしめき合っています。
双眼鏡で見えなければ望遠鏡で拡大してみるとまた違った世界が広がります。
北に目を向ければ北斗七星が
次に北西の方向を見てみると低い位置にみなさんが学校で習った北斗七星が見えますよ。
おおぐま座の尻尾がひしゃくを形取っているものですが、先端の縦に並んだ2つの星の間隔を5倍くらいの距離のところに北極星があるのは知っていますよね。
対角線上の右斜め上にはカシオペア座が見えます。
カシオペア座を利用して北極星を探す方法も習いましたよね。
覚えていますか?
言葉で説明するのは難しいので星図で理解してくださいね。
ちなみに北の北斗七星、南の南斗六星って知ってますか?いて座にあるんですが、北斗七星より星が一つ少なく、ひしゃくが下を向いている形になります。
こういった見方も面白いですよね。
東からはすばる
東を見ると低い位置にプレアデス星団が昇ってきます。
これは谷村新司が歌っていることでも知られている別名「すばる」とも呼ばれています。
比較的明るい星団なので、明かりが邪魔しているところでも見やすい星団です。
天体望遠鏡で覗くと写真通りの姿を見ることが出来ますよ。
プレアデス星団は星の卵ともいわれているように、今でも新しい星が誕生しているんだそうです。
言われてみると輝きが他の恒星とは違うような・・・(^^ゞ
そのまま目線を上に向けていくと天頂付近にアンドロメダ座があります。条件さえよければアンドロメダ銀河を肉眼で見ることが出来ますよ。
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アンドロメダ星雲のカシオペア座(画像)を利用した探し方
アンドロメダ銀河が肉眼で見えるって本当?
アンドロメダ銀河の写真の撮り方
西の高い位置にはこと座
西には高い位置にこと座が見えます。
こと座のベガわし座のアルタイル、はくちょう座のデネブは夏の大三角を構成しているα星であることはよく知られていますね。
その一つであること座のベガ付近にはドーナツ状の星雲M57が見えますよ。
これは環状星雲と呼ばれる星雲で恒星が寿命を迎えてガスが四方に拡散している状態で、惑星状星雲と呼ばれる星雲に分類されます。
惑星状星雲は必ず中央に白色矮星があって、恒星の最後の姿を見ることが出来ます。
ただし白色わい性は家庭用の天体望遠鏡では見ることはできません。
しかし家庭用の初心者向け天体望遠鏡でもM57ははっきりとドーナツ状になっている姿を観ることが出来ます。
初めて見たときには感動しました。
これからひと雨ごとに気温が下がっていきやがて冬を迎えます。
夜になると冷えてきますので、天体観測は防寒の準備だけは忘れないようにしてくださいね。
天気の悪い日には家庭用プラネタリウムで楽しむのも良いですね。
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