ホーキング博士が地球外知的生命体の探査に向けて計画を発表しました。
その計画の名は「ブレークスルー・リッスン(Breakthrough Listen)」。
何でも、ロシアの企業家が出資しているそうで、その額は1億ドル(日本円で124億円)とか。
今後10年の間に宇宙を調査していく計画となっています。
その計画とはどのような内容なのか・・・
地球に近い星雲を世界最大規模の望遠鏡で観測
ホーキング博士は次のように述べています。
「無限の宇宙には、他の生命体が存在しているはずだ」「宇宙のどこかでは恐らく、知的生命体が私たちを見ているかもしれない。いずれにしても、これ以上大きな問いはない。答えを見つけ出し、地球外生命体を探すべき時が来た」「宇宙にはわれわれしかいないのかどうかを確かめることは重要だ」
地球に比較的近い100万個の星や銀河系の中心付近、銀河系に比較的近い星雲を世界最大規模の望遠鏡で電波やレーザー信号を探していくんだそうです。
観測技術をアップしてこれまで1年かかった観測データ量を1日で集めることを可能にできるとのこと。
スポンサーリンク
ホーキング博士は物理学者であって知的生命体は専門外
ホーキング博士の発表内容を見てみると、なんだか雲を掴むようなお話に聞こえるのは私だけではないと思います。
確かに無限に広い宇宙のどこかに知的生命体がいるとは思いますが、何も大金を投じてまで行わなくてもいい気がするのですが・・・。
そもそもホーキング博士は物理学者であって「知的生命体」に関しては畑違いなんですよね・・・
確率的にかなり低い
よく語られることですが、「宇宙には数えきれない星が存在するので、地球のような惑星も必ずいくつか存在するはずだ」と皆さんなら考えるでしょう。
銀河系にも2000~4000億個もの恒星があるといわれていますから、太陽系のように8個の惑星を抱えていると仮定すれば惑星だけでも数兆個もの惑星が存在することになります。
惑星だけではありません。
惑星の周りを公転している衛星もあります。
実際に太陽系の土星や木星の衛星にも生命の存在の可能性が期待されています。
そう考えると銀河系には地球のような環境に似た星があっても何ら不思議なことではありません。
なのでかなりの高確率で知的生命体が存在する可能性が高いと感じるのは当然のことといえます。
しかし、一般的な考え方として天文学者の見解ではこの考え方に甘さがあると考えているようです。
というのは、適度な太陽からの距離(ハビタブルゾーン)であることをはじめ、地球の自転軸を安定させてくれている月の存在、巨大隕石から守ってくれているといわれる木星の存在など、今の地球がかなりラッキーであったことを考えるとその確率はものすごく小さくなるのです。
合わせて読みたい:もしも月が無かったら地球はどうなるの?
木星の巨大な重力が隕石から地球を守っている!?
スポンサーリンク
知的生命体が居る可能性のある惑星は銀河系で10個
アメリカの天文学者が考案したドレイクの方程式と呼ばれる考え方があり、銀河系内に存在する地球外知的生命体が人類とコンタクトできる可能性を表すものです。
「1年間に誕生する恒星の数」「一つの恒星が惑星系を持つ割合」等、計7つの変数をかけ合わせることで算出されるものですが、その計算値によると銀河系内に地球のような奇跡の環境を持っている惑星は10個になるそうです。
銀河系には約2千億個もの恒星が存在する中での10個ですからものすごい低い個数ということになりますよね。
銀河系の直径が10万光年(光の速度で10万年かかる)であることを考えれば、地球外知的生命体に接触どころかコンタクトをとることさえ難しいはずです。
ただ、地球外知的生命体にワープ航法の技術があれば接触することも不可能ではないですが、SFアニメ宇宙戦艦ヤマトに出てくるガミラス星人みたいな奴らだったら人類絶滅の危機に瀕することも考えられますよね(*_*)
地球外知的生命体とコンタクトをとる前に不測の事態も考えておいたほうが良さそうです。
ホーキング博士もこんなこと考えているのでしょうか?
合わせて読みたい:ワープ航法は可能か?