地球温暖化が世界中で叫ばれ、世界の未来に悪影響をもたらすとばかりに京都議定書なるものを日本主導で作成されてからしばらく経ちましたね。
地球温暖化の原因は二酸化炭素(CO2)が人類の経済活動により増えてきたためとされています。
その活動は18世紀と比較して30倍にもなっていて、逆にCO2を吸収してくれる森林を伐採しているために地球全体で気温が上昇しているとされています。
ちなみに日本では20世紀になって平均気温が約1度上昇したとされています。
たかが1度と思うでしょうが、これが意外と大きいんですよ。
たとえば、最近よく耳にするのが「これまでに経験したことのない豪雨」という言い回しです。
また、これまで熱帯地方でしか発生していなかった伝染病が温暖地域の日本で発生することもあるのです。
ところが、広く言われている地球温暖化による影響で間違った見方をしている人も多いと言われているんですよ。
そこで、どのような間違った見方がされているのか調べてみたのでご紹介したいと思います。
地球温暖化で海面が上昇?
「地球温暖化により世界の氷が溶けて海面が上昇する」といったことを主張する人がいます。
また海水の温度が上がると膨張するので海面が上昇すると言われています。
しかしこれは学者の間で賛否両論があり今のところ本当のことは判っていないのです。
と言うのは、単純に考えれば気温が上昇することで氷が解けて水が増えることは判ります。
しかし、気温が上昇するということは蒸発する水分も増えて雪となって山間部などに降り注ぐことになるので、結局のところ海面の高さは同じとなってしまうそうなんです。
またよく言われるのが「北極の氷が解けているではないか」といったことですね。
実際に人工衛星から撮影された南極の氷は小さくなっていることが誰の目にも明らかになっていますね。
確かに小さくなっているのは判りますが、だからと言って海面上昇の要因にはならないのです。
小学校の時に理科で習ったと思いますが、コップの中に氷水を入れておいて氷が溶けても水面に変化がありませんよね。
これは氷が解けると体積が下がるからなんです。これと同じ原理で北極の氷が溶けても海面の上昇には影響しないことになります。
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地球温暖化で台風が巨大化?
地球温暖化により海水が上昇することで蒸発する量も増えるのでそれがエネルギーとなり台風が巨大化するとされています。
しかし、過去の台風のデータを見てみるとあまり変化していないんですよね。
気象庁では最大風速が54.0 m/s以上を「猛烈な台風」と定義しています。
これまで記録されている 「猛烈な台風」はどのくらいあるのでしょうか
日本で観測史上「猛烈な台風」を調べてみました。
発生年(西暦) | 台風名 | 最低気圧(hpa) | 最大風速(m/s) |
1934 | 室戸台風 | 912 | 60.0 |
1945 | 枕崎台風 | 917 | 60.0 |
1948 | アイオン台風 | 940 | 60.0 |
1949 | キティ台風 | 956 | 55.0 |
1951 | ルース台風 | 924 | 60.0 |
1953 | 台風第13号 | 900 | 60.0 |
1956 | 台風第12号 | 930 | 73.6 |
1958 | 狩野川台風 | 877 | 75.0 |
1959 | 宮古島台風 | 905 | 70.0 |
1959 | 伊勢湾台風 | 895 | 75.0 |
1961 | 第二室戸台風 | 888 | 75.0 |
1964 | 台風第20号 | 895 | 60.0 |
1965 | 台風第29号 | 814 | 70.0 |
1966 | 第2宮古島台風 | 905 | 65 |
1966 | 台風第26号 | 900 | 65.0 |
1979 | 台風第20号 | 870 | 75.0 |
1982 | 台風第10号 | 900 | 65.0 |
1990 | 台風第19号 | 890 | 60.0 |
2003 | 台風第14号 | 910 | 55.0 |
2013 | 台風第27号 | 920 | 55.0 |
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いかがでしょうか。
ここ80年間の最低気圧や最大風速を見ても台風の強さにはさほど変化は無いですよね。
しかし、気温は確実に上昇しています。
45年経った今でも記憶していますが、当時は夏で30度以上になると「暑い」が挨拶代わりでした。
ところが今は30度ならまだ涼しい方ですよね。
35度以上にならないと暑いとは言いません。
ところが台風の勢力は変わっていないのです。
これをどうとらえるのでしょうか?
こういった事実があるのにもかかわらず、温暖化により台風が巨大化するような「脅し文句」が未だに囁かれているのです。
台風の強さは海面温度だけで決まるものではない
台風は中心気圧が低ければ低いほど強い台風になることは間違いありませんが、台風が発達するメカニズムは未だに解明されていないのです。
発生して初めて「台風」と判断されているのです。
一説によると台風は海面温度だけではなく上空の気温や風など、さまざまな複合要因によって強さが決まると言われています。
したがって地球温暖化により台風が巨大化すると言う話は根拠があいまいであると言わざるをえないのです。
関連リンク:「太陽黒点活動が温暖化に関わっている?」