オリンポス山

日本は富士山という美しくて日本一高い山として古くから親しまれてきましたが、世界に目を向ければもっと高い山がいくつも存在していますよね。

エベレスト、マッキンリー山、キリマンジャロなど、数え上げたらキリがありません。

ところが太陽系に目を向けてみるともっと高い山が存在していることをご存知ですか?

太陽系で最も高い山とされるのが火星にある「オリンポス山」。

その高さは地球で最も高いとされる「エベレスト」の3倍もあるのです。

火星には他にもエベレストを越える山がいくつもあります。

火星は地球の半分程度の大きさしかありませんが、それでも地球の山よりも3倍も高い山があるのには理由があるはず。

今回は火星の山が高くなった理由について調べてみたのでご紹介します。

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火星にそびえる数々の高い山

火星にはオリンポス山の他にもいくつかの高い山が存在します。

その山の一覧と高さをご覧ください。

オリンポス山21,900m
アスクレウス山 14,900m
エリシウム山 12,600m
アルシア山 11,700m

地球の最高峰である「エベレスト」(8,848 m)よりも高い山がゴロゴロしているのです。

地球の半分程度の大きさしかない火星にこれだけ多くの地球のより高い山があるのです。

何故このような現象が起きるのでしょうか?

動画で分かりやすく解説:BBC 神秘の大宇宙 DVD全9巻

火星の山が高いのはプレートが動かないから

地球はいくつものプレートがひしめきあってぶつかり合ったり潜り込んだりすることで時には大地震も発生させるなどの地殻変動が頻発しています。

地球のプレートはこのような姿になっています。

プレートテクトニクス
出典:Wikipedia

地球全体でこうしたプレートが移動しており、山はこのプレート上に噴出してきたマグマにより形成されます。

プレートの下には「ホットスポット」と呼ばれるマグマ溜まりがあり、ここから噴出してきたマグマで山が形成されます。

分かり易い例では「ハワイ島」は火山の噴火によりマグマが噴出して出来た島ですが、プレートが移動するため一箇所からマグマが噴出し続けることはありません。

つまりある程度マグマが噴出したら次の場所に移動してマグマが噴出すと言った具合にマグマが溜まり続けることが無いためある程度山が高くなったらそれ以上高くなること無いと考えられます。

こんな感じになります。

ホットスポット
出典:Wikipedia

火星には地球のようなプレートの運動と言うのが無いために、いったん噴火してマグマが噴出すとマグマが途絶えるまでその一箇所で噴出し続けるためどんどん高くなるのです。

では何故、火星にはプレートの運動が無いのでしょうか?

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火星は内部が冷えてマントル対流が滞っている

火星は地球の外側を公転している惑星です。

と言うことは太陽から遠いため太陽から受ける熱エネルギーは地球よりも少なくなります。

しかも火星は地球の半分程度の大きさしかありません。

こうしたことから火星の内部は地球よりも早く冷えてしまい対流が滞ってしまったと考えられています。

対流が滞ればプレートの移動も無くなるので噴出したマグマは一箇所に集中してしまうと言う訳です。

火星の大気が薄いのはマントル対流の滞りが一因

マントル対流が滞るとどうなるかと言えば、ダイナモ効果による磁場の形成が弱くなってしまいます。

ダイナモ効果とは内部の核が液体になっていることで磁場が発生することを言い、地球内部では核が液体の外核と固体の内核に分かれているため大規模な磁場が発生しているとされています。

地球火星の磁場を比較してみると次のようになっていると考えられています。

地球と火星の磁場の比較

地球を大きな範囲で取り巻く磁場に対して火星の磁場は所々ボツボツと出ているだけで、いかに弱まっているのかが分かります。

磁場は有害な放射線を遮るバリアの役目を果たしているため、磁場が弱くなると太陽風をモロに受けて大気は剥ぎ取られ、液体の海は蒸発してしまいます。

太古の火星には広大な液体の海が広がっていたとされる証拠がいくつも見つかっており、現在のような海が消えてしまった姿や地球の1%という薄い大気も全ては磁場が弱くなったことによるのが原因とされています。

仮に現在の火星に広大な海が存在して地球のような濃い大気に覆われているとしたら、オリンポス山をはじめとした高い山は存在していなかったのではないでしょうか。

それもこれも火星が地球の半分程度といった大きさと、太陽からの距離が離れていたからとされていることが原因と考えられます。

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地球の内部もやがては冷えて固まる?

凍りついた地球
出典:Wikipedia

火星の内部が冷えて固まるとすれば、地球もいずれは内部が冷えて固まると考えてしまいます。

そもそも地球は太陽系が誕生したばかりの頃は表面までどろどろに溶けた高温状態だったのが、46億年という期間で少しずつ冷やされ現在のような状態にまで行き着いたと考えられます。

つまり地球の内部も今後冷えていくものと考えられます。

しかし、たとえ冷えるにしても一気に冷えるのではなくじわりじわりと冷えていくものと考えられるため、気がつかないくらいかもしれません。

現代科学においては人類が存続している間は冷えて固まることは考えられないようで、それよりも太陽の寿命が尽きる方が先だろうと考えている科学者もいます。

あわせて読みたい:太陽の寿命ってどのくらいなの?

地球はやがて冷えて火星や月のような死の世界になるなんて事を考えるのも無意味と言うことのようです。

ただ、遠い将来人類の存続と言うことを考えるならば他の天体への移住も考える必要はあるのかもしれません。

月の土地