天の川

夜空を見上げると上空を横切るように観える天の川。

特に夏になると南の方角にひときわ濃い天の川がを観る事が出来ますよね。

これは天の川銀河の中心を見ているわけで、恒星の密度が高いために濃く観えるのです。

天の川銀河を外から観るとこれだけ美しいなら、中心から周辺を見るとどんな感じになるのか気になりませんか?

それがVRによって観る事が可能になったんです!

今回は天の川銀河中心へご招待します。

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NASAが天の川銀河の中心からみた動画を公開

このほどNASAがチャンドラX線天文台のデータをスーパーコンピューターのシミュレーションにかけてCG動画を作成。

天の川銀河の中心から周囲を360度視覚化した動画となっています。

  その動画というのがコチラ
       ↓↓

出典:Galactic Center 360-degree Visualization

再生後、動いている最中でも画面の適当なところをドラッグすると画面が移動して360度回転します。

これをスマホで再生させてVRゴーグルにセットすることでより臨場感のある雰囲気が味わえるとのこと。

NASA側が言うには巨星から吹き出るガスやブラックホールに吸い込まれるガス、ガスが回転してX線を放射する様子などがリアルに再現されているとのこと。

早速自宅にあったVRゴーグルにセットして観る事にしました。

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VRゴーグルといってもそんな高価なものではなく、アマゾンでも売っているような数百円のこんな商品です。

早速スマホ検索で「Galactic Center 360-degree Visualization」を探して再生。

それをVRゴーグルにセットすれば、そこは天の川銀河の中心に立っています。

視点を上下左右に動かしてみるとガスの流れや恒星の輝き具合が立体的に見ることができますが、ただ全体をぼんやり眺めているだけではブラックホールに吸い込まれているガスの様子や衝突するシーンは見逃してしまいます。

個々の恒星やガスなどを方向を変えて追っかけるように観て見ましょう。

しかしNASA側が言うようなガスの動きを感じるのはちょっと難しいような気がします。

始めて見た人には「何のこっちゃ?」って思うかもしれません。

まあ私が使用したのは安物のVRゴーグルですから、ひょっとしたら高価なVRゴーグルであればもっとリアルに楽しめるかもしれませんが・・・

ちなみに私個人的な意見ですが、天の川銀河の中心の動画を観る前に、天の川銀河を外から見る動画を先に見てからのほうがよりリアルに感じます。

     その動画がコチラ
        ↓↓

出典:天の川銀河紀行【3D VR】

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ブラックホールはX線の観測で存在を証明

ご存知のようにブラックホールは光をも飲み込んでしまうため直接観測することは出来ません。

ではどのように存在を証明するのでしょうか?

それはブラックホールが周囲の物質を飲み込むときに発するX線を観測することで間接的に証明できるのです。

その観測を一手に引き受けていたのがチャンドラX線天文台だったというわけです。

天の川銀河の中心のブラックホールは太陽の370万倍

天の川銀河は直径が10万光年、およそ2千億個の恒星を従えているとても大きな銀河です。

私たちが属する太陽系は、この天の川銀河の中心から2万6千光年離れた渦巻き部分に位置していますが、そこから中心部を観ている為にひときわ濃い天の川となるのです。

なぜなら銀河中心の周辺には「バルジ」と呼ばれる恒星が密集している領域があるからです。

天の川銀河の太陽系の位置

天の川銀河の中心には超大質量ブラックホールがあることは観測技術の発達により間接的にですが証明されています。

その質量というのがとんでもなく大きなもので、太陽の370万倍だそうで、太陽系に当てはめれば冥王星の軌道にまで達するのだとか。

ちなみにこの大質量ブラックホールの名前は「いて座A*」(いて座エースター)

2千億個の恒星を一手に引き受けているのが「いて座A*」ということになりますから、ブラックホールとしても大質量だからこそ出来る業なんでしょうね。

そういえば天の川銀河の中心といえば超大質量ブラックホールですから、ということはこの動画はブラックホールの中から見ていることになりますが、それで正解なのでしょうか?・・・

それともブラックホールも含めた中心あたりのことなのか・・・

いずれにしても太陽の370万倍もの質量を持つブラックホールという未知の世界だけに、天の川銀河の中心周辺といってもあまり実感が湧かないかもしれません。

これらを踏まえてもう一度VRで動画を見れば違った姿に観えるのかも知れませんよ。