かれこれ40年ほど前から石油が枯渇するとされていましたが、未だにその気配さえありませんよね。
この40年の間に世界経済は急速に発達してきましたから、当然石油の消費量も増えているのにです。
世界各国はエネルギーの大半を石油に頼っているわけですから、石油が無くなれば世界経済にとって大問題になっていました。
日本でもこれまで電力のエネルギーを分散しなくてはならないということで、火力発電から原子力発電への移行を推し進めてきましたね。
日本は今のところ資源の乏しい国となっていますから、石油の枯渇には神経質にならざるを得ません。
石油が値上がりしているのは、いずれ枯渇すると読んでいる?
地球温暖化が叫ばれてからCO2を吐き出す石油の消費を減らそうといった空気が支配しています。
ここ数年の間に石油の価格は上昇してきていて、10年間の間に1バーレルが30ドルから一時は100ドルを突破するなど石油の価値は上昇傾向にあることは間違いありません。
もちろん石油の投資の対象になっているので、実態をかけ離れて上昇したり下落したりはするものです。
しかし、ここのところの上昇傾向を考えれば間違いなく石油の価値が上がっていることは間違いないと思われます。
ということはやはり石油はいずれ枯渇すると世界は読んでいるわけで、こうした噂はまんざら嘘でも無いようです。
それではどうして
「石油が枯渇するって本当なの?」
という話が持ち上がるのでしょうか?
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そもそも石油がどのようにして出来たのかが判っていない。
私が子供のころには、「石油は恐竜などの動物の死骸が長い年月をかけて堆積したもの」と教わってきましたが、これって実ははっきりしていないんだそうです。
専門家に言わせると石油が出来るメカニズムには2つの説があるといいます。
それは無機起源説と有機起源説
「無機起源説」は大気中の炭酸ガスや水、アルカリ金属が高温、高圧下で化学反応して石油に変化したという説です。
「有機起源説」は従来通り、恐竜の死骸や植物が残した有機物が腐敗、分解するなどして石油に変わったという説です。
現在は「有機起源説」の方が有力です。
なぜなら、石油は産地によって成分が違うことと、成分中に含まれる元素が動植物に含まれる元素と一致しているからだそうです。
油田の枯渇は発表されない
ニュースを見ているといろんなことを知ることができますが、これまで油田が枯渇したような報道って聞いたことがありませんよね。
ひょっとして油田が枯渇したなんて事実は無いのでは?
って思っていませんか。
いやいや、いろいろ調べてみたら世界中で枯渇した油田がいっぱいあったんですよ!
つまり暗いニュースは注目されないので発表したがらないだけなのです。
実は日本もかつては油田があり、枯渇した事実があったのです。
大正6年、新潟県に「新津油田」というのがあり日本で最も産油量が多い油田でしたが、その後産油量は減少していき平成8年に採掘終了となっています。
世界に目を向ければもっとたくさんの枯渇した油田があります。
アメリカではテキサス州やカルフォルニア州などには枯渇して閉鎖した油田がいっぱいあったそうで、その寿命はせいぜい20~30年といわれているのです。
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新たな油田が発見されているので枯渇しないように思えるだけ
これだけ枯渇した油田が存在するのに何故、石油の枯渇が表面化しないのか?
それは採掘技術が発達して新たな油田が見つかり易くなったからです。
つまり油田が枯渇しても、また新たな油田が見つかってあたかも石油が無尽蔵に湧いているように思えてしまうのです。
「有機起源説」が有力とされている中、いずれは石油が枯渇することは十分予想されていることなのです。
ただし、それがいつになるのかは誰も予想が出来ないそうです。
まとめると、石油が枯渇するといった予想はいつになるか判らないだけで将来起こりうるということになります。
石油を燃やすことで地球温暖化や環境汚染が叫ばれる中、限られた資源である石油は大切に利用していきたいですね。
ミドリムシから石油が出来る
最近ですがミドリムシから石油を作りジェットエンジンの燃料ができたと発表されましたね。
これはユーグレナ社がかねてからミドリムシの優れた能力に目を付け開発してきたシステムで、今後の課題は製造コストだけなんだそうです。
ミドリムシは植物と動物の両方の性質を兼ね備えた珍しい性質をもつそうで、現在では青汁の商品化に成功しています。
実際私はこのミドリムシの青汁を購入して飲んだことがありますが、他の青汁とほとんど変りなくけっこう美味しかったですよ。
地球温暖化の要因となっているCO2を食べながら生きているミドリムシが、健康食品や石油を作ってくれるのですから一石二鳥どころか一石三鳥ですよね♪
ひょっとしたら現在採掘している石油はミドリムシが作ってくれたものかもしれませんよ(^o^)丿
ミドリムシが石油の代わりになる日も近いかもしれません。