宇宙エレベーター

「宇宙エレベーター建設の疑問」の中でいくつか書いてきましたが、その中でも疑問だったのがケーブルの建設方法でした。

というのは宇宙エレベーターの建設では高度3万6000Kmにある静止衛星まで繋げるだけでなく、ケーブル自体の重みに伴う重力のバランスを考えると静止衛星からさらにケーブルを伸ばす必要があるとのこと。

その距離が何と地上から10万Kmととんでもない距離になってしまうそうです。

地球の直径が12,700Km、地球から月までの距離が380,000Kmを考えれば宇宙エレベーターのケーブルは地球と月までの4分の1以上の距離まで引っ張ることになるのです。

こんな壮大な計画とは思ってもみませんでしたが、夢物語でもなく計画は着々と進んでいるようです。

ケーブルを静止衛星と地上を繋ぐためには基本的には静止衛星側から垂らすことになるとのことで、まるで芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」のような形になるそうです。

ということで、ケーブルをロケットを使って静止衛星側に運ぶ必要があります。
そこで問題なのがこの10万Kmのケーブルの重さです。

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ケーブルの重さは7,000t

計画では厚みが1.38mm、幅が4.8cmのケーブルなんだそうですが、10万キロとなるとその重さは7,000tにもなるそうで、これをロケットで打ち上げるのは現実的ではありません。

というのは、「国際宇宙ステーション」がスペースシャトルで数十回も往復させて作ったとされていますが、その重さでも390トンなんだそうです。

スペースシャトルの最大積載量が25トンですから7,000tものケーブルを運ぶことは不可能と言っていいでしょう。

そこで考えられたのが、「徐々にケーブルを太くしていけばいい」という考え方です。何と1.38mmの厚みを4ミクロンまで薄くできるとのこと。

これで計算をしてみたら7,000tが20tまで軽くできちゃいます。これなら日本のH2ロケットやイプシロンで十分運べます。

一度地上と繋いでしまえばクライマーを何度も往復させてケーブルを太くして最終的に1.38mmの厚さにするそうです。

地上は日本国内からでも可能

宇宙エレベーター建設の問題点で地上の建設は赤道上と書いてしまいましたが、どうやら緯度にして35度くらいまでは可能だそうで、日本でいえば関西地区くらいまでは問題ないそうです。

つまり、赤道上空にある静止衛星まで斜めに(部分的に?)昇っていくことになるそうです。

まるで凧上げのひもを伝って上まで昇っていくような感じですね。

 

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宇宙エレベーターコンテスト

琵琶湖では「鳥人間コンテスト」が毎年行われていますが、宇宙エレべーターのコンテストもすでに行われているんです。

どこかのテレビ局で放映されていたものですが、上空1200mの駅(着地点)をバルーンを使って上昇させ、太陽電池でモーターを駆動させてクライマーを上昇させるものですが、上昇は簡単に行けるものの、下降でのブレーキ操作が難しいようで、何度も激突して破損しているそうです。

その光景を見ていて感じたんですが、風がかなり影響するみたいで、ケーブルも真上に昇っているのかと思ったらまるで凧あげのように斜めに昇って行くんですよね。

私は当初から宇宙エレベーターは垂直に上昇するものだとばかりに思っていたので、斜めに上昇する光景は正直これじゃダメだろと思っていました。

しかし実際の宇宙エレベーターが赤道上から緯度35度あたりまで可能とされていることから、斜めに上昇しても良いのだなと納得しました。

宇宙エレベーターを研究している大学がある

宇宙エレベーターコンテストがあるということは宇宙エレベーターの研究をしている大学もあるのは想像できますよね。

これから宇宙エレベーターの時代を見越して宇宙エレベーターの関連企業に就きたい人もいると思います。

そんな方のために宇宙エレベーターの研究をしている大学を調べてみたのでご紹介します。

静岡大学工学部・大学院工学研究科 
神奈川大学工学部 
日本大学理工学部精密工学科 青木義男教授 

今のところ大林組だけが宇宙エレベーターの計画を進めているのでココに入社しやすい大学に入れるといいですね。

残念ながら何処の大学なのかはわかりませんでした(^^ゞ

今後判明次第ココに掲載したいと思います。

いずれにしても宇宙エレベーターが完成すれば、日本国内から宇宙に行けるのでパスポートが必要なくなりますね!(^^)!

ひょっとして宇宙の駅は赤道上なので外国になるのかな?
ということはやっぱりパスポートが必要かも(^^ゞ

と言っても宇宙エレベーターは完成予想が2050年となっているため、そこまで生きていることが出来るのかを考えた方がいいかもしれません(^^ゞ