地球が住めなくなることから人類が移住できる惑星を求めて探査に向かうといったストーリーで話題になった映画「インターステラー」を思い起こす発表が米国天文学会で行われたそうです。
その内容とは、地球に比較的近い太陽系外の惑星で、8個も見つかったそうなんです。
恒星の周りを公転していて地球みたいに太陽からほど良い距離にあるような条件が整った惑星が8個中2個あるみたいです。
この2個の惑星は地球のような岩石質でできている可能性が高いそうで、気温が生命の維持に適していれば人類の移住先候補として挙げられるでしょうね。
今回は人類移住先候補の惑星についての話題に触れます。
ケプラー宇宙望遠鏡で発見
この惑星はNASAのケプラー宇宙望遠鏡の観測で発見されたそうですが、ここ数年でいくつもの太陽系外惑星を発見しています。
気になる惑星までの距離ですが、何と470光年と1100光年とか・・・
光の速度で470年と1100年・・・
「相対性理論で年をとらない方法があるって本当?」で書いてある通り、「光の速さを超える物質は存在しない」となっているので、光で470年と1100年もかかってしまう距離をどうやって克服するのか・・・
「インターステラー・相対性理論を題材にしたSF映画の内容とは」でも書いてある通り、「ブラックホール」と「ホワイトホール」を発見して瞬間移動するしか方法は無いみたいです。
アインシュタインによると光さえも吸い込んでしまう「ブラックホール」は理論的には存在するとされているし、逆に何でも吐き出す「ホワイトホール」も存在すると考えられています。
この2つの穴を結ぶ通路を「ワームホール」と呼んでいますが、「ワームホール」を通過できれば「タイムマシン」の完成となるそうです。
「ブラックホール」は、存在することを前提に様々な観測で証明されつつあるので、後は「ホワイトホール」の存在をを如何に証明するかですね。
ひょっとしたら今後の研究で実現するかもしれませんよ。
今のところ“絵に描いた餅”ですが・・・
ケプラー宇宙望遠鏡がトランジット法で発見
今回の太陽系外惑星の発見で貢献したケプラー宇宙望遠鏡とはNASAが2009年3月6日に打ち上げられたもので、主に地球型惑星より大きな惑星がどのくらい存在するのかを観測するのが目的だそうです。
宇宙望遠鏡といえば「ハッブル宇宙望遠鏡」が良く知られていますが、地球の周りを周回するハッブルとは違い、ケプラー宇宙望遠鏡は太陽の周りを周回して地球の近くで並行して公転しています。
宇宙望遠鏡は今のところこの2つしかありませんが、ケプラー宇宙望遠鏡は姿勢制御関連にトラブルが生じたために今後の観測は限定的になってしまうようです。
それでも今回のように太陽系外惑星を8個も見つけることができるんですから宇宙開発ってめざましいものがありますよね。
今回の太陽系外惑星発見ですが、実際に惑星を直接確認したわけではありません。
恒星の全面を惑星が通過する時の減光を測定することで惑星の大きさや質量を算出する「トランジット法」を使用しているのです。
なので色や表面温度までは判らないみたいなので、今後の観測が待たれるところです。
ただ恒星からの距離や大きさから適度な環境であることくらいは想像できるみたいですよ。
地球型惑星なら住める可能性が高い
「地球型惑星と木星型惑星の特徴」でも書いてあるように、太陽系の惑星は大きく分けて「地球型惑星」と木星型惑星」に分かれています。
木星型惑星は主に水素とヘリウムガスでできているので生命が住むには適していないと考えられています。
木星型惑星に対して地球型惑星は岩石質でできているので、恒星から適度な距離であれば水の存在も考えられることから生命が住むのに適しているものと考えられるのです。
今回発見された惑星は恒星の規模や恒星からのほど良い距離から岩石質の地球型惑星と考えているのでしょう。
研究チームは「有望な候補」と付け加えているように、遠い将来地球がダメになった時の移住先候補として考えているのではないでしょうか。
太陽の寿命により今後30億年後までには地球が住めなくなることは予想されているので今からこうした観測は必要なのかもしれません。
3D映画で話題になった「アバター」のように先住民がすでに文明を築いているかもしれませんが、映画みたいに戦争することなく共存してほしいですよね。
と言ってもやっぱりタイムマシンが発明されないと・・・
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