はやぶさ2とリュウグウ

2014年12月3日に「はやぶさ2」の打ち上げに見事成功し、1カ月近くを過ぎた現在も順調に飛行を続けているそうで、今後のミッション成功が期待されているところです。

はやぶさ2には町工場の技術が採用されていることは話題になり、「はやぶさ2の部品って町工場で作ったって本当?」でも書かせていただきましたが、社員が20~30名程度の会社が部品開発に協力しているとのこと。

物造り世界一といわれる日本が支えているものはこうした町工場が頑張っているからこそ成り立つもので、私たち一般国民もこうした事実を見守っていかなければなりませんね。

一方、町工場だけでは当然成り立たない技術も存在するわけで、ここで資本のデカイ会社の出番となります。

今回某コラムにて目にとまったはやぶさ2の記事の中に「軍事技術の応用」と書かれていたので中身をよく読んでみたんです。

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小惑星のサンプル回収に軍事技術を応用

はやぶさ2の人工クレーターへのタッチダウン

はやぶさ2のミッションに小惑星にクレーターを造って内部の砂を回収する「インパクタ」と呼ばれる技術があります。

砂山に鉄の球をぶつける実験が公開されていましたが、これがはやぶさ2で最も重要なミッションなんだそうです。

初代のはやぶさでは「インパクタ」で小惑星の表面に玉をぶつける予定だったのが球自体が発射されることなく失敗に終わったそうです。

これを教訓にして実験を何度も重ねて確実なものにしていったそうですが、これに利用されたのが軍事技術だったそうです。

 

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インターネットも軍事技術の応用

軍事技術の応用と聞くと一部の人が眉をひそめるかもしれませんが、今世界中で利用されている技術ってもともと軍事技術だったものが多いんですよ。

たとえば代表的なもので「インターネット」がありますね。

「インターネット」はもともと核戦争に対応した技術でARPANET(アーパネット)と呼ばれるネットワークを造ったのが始まりです。

それまでの連絡網は電信電話で、数多くの中継地点を経由して連絡していたのですが、中継地点がいったん破壊されると情報の伝達に困るのではないかといった危機感があったそうです。

当時は東西冷戦の真っ最中ですから情報伝達の遅れは国としての命取りになります。そこで開発されたのがARPANET(アーパネット)だったそうです。

ARPANETが民間分野に広く利用されるようになってからインターネットと呼ばれるようになったみたいです。

他にはIC技術や電子レンジも軍事技術の応用なんだそうです。
GPSだって相手の居場所を突き止めるスパイみたいなもんですしね。

他にはこんなものもあります。

「光ファイバーケーブル」「携帯電話」「デジタルカメラ」などもありますよ。

古いところでは「ティッシュペーパー」「缶詰」なんてのも元はといえば戦争をするときの必需品として開発されたんだそうです。

そう考えると身の回りの家電製品って、多くはもともと戦争に使われていた技術かもしれませんよ。

 

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敗戦により飛行機も造らせてもらえなかったジレンマ

日本は第2次世界大戦で敗戦国となったためにアメリカ主導で再出発することになったわけですが、そこは敗戦国ですから好きなようにはさせてもらえません。

それまで戦闘機や軍艦を造っていた民間企業も兵器以外の関係ない商品を造り我慢してきたと聞いています。

それが最近になってやっと誇りに思える風潮がでてきた日本は、こうして「はやぶさプロジェクト」を成功させ、世界に注目される国になってきました。

日本は敗戦まで悪いことばかりしてきたといった「自虐史観」を植え付けられ、周辺の国には“土下座外交”ばかりしてきた日本が水面下では物作りをはじめとしたあらゆる技術を磨いてきたんですね。

純国産機の民間のジェット輸送機「MRJ」がいい象徴ではないでしょうか。

軍事技術も最終的には平和利用されればアリかも

国を守る上で軍事技術の開発は重要で、先進国である日本は世界平和に貢献する義務があると思います。

国の政策として様々な問題があるでしょうが、そこは積極的に推し進めていってほしいです。

その軍事技術がどんどん民間に流れて日本経済が潤い、私たちの生活が楽になれば一石二鳥じゃないですか!

そう考えると軍事技術の開発って世界経済に大きく貢献しているんだなってつくづく感じます。

もちろんどんな軍事技術も民間に転用する時は多数決により決められるべきですが。

私なんかはインターネットやGPS、携帯電話が無かったら生きていけませんから(^^ゞ