太陽風

「太陽の黒点を観察していればオーロラ出現率が判るの?」でも解説していますが、オーロラは太陽の活動が活発になるほど出現しやすいことは知られています。

これは太陽風が地球に到達することで地球の磁場と反応して光る現象がオーロラだからです。

つまり、太陽風が強ければ強いほどオーロラも激しい現れ方をするわけで、太陽風に関するデーターの詳細が判ればより美しいオーロラを見ることができると考えられているのです。

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太陽風は4日で地球に到達する

太陽風の予測は「宇宙天気予報」である程度は判ります。

太陽風は秒速500kmというモーレツなスピードで発射され、地球に届くまで約4日ほどかかると言われています。

何と4日で地球に届いてしまいます。

ということは、単純に考えれば日本から飛行機でカナダやヨーロッパに出向いてぎりぎり間に合う形になりますよね。

しかしたとえ太陽風のが観測できたからといって、地球に届いた時の状態でも変わってくるとのこと。

そう考えると現地の人ならいざ知らず、そうでない人はオーロラの観測地まで足を運ばなければいけないわけで、時間とお金がかかってしまいます。

また海外旅行に慣れている人なら問題なく行けるかもしれませんが、オーロラツアーで行きたいとなると、今日明日出発ということになるのでまず席の確保は無理でしょう。

それに天候が邪魔をすることだって考えられますよね。

また月灯りが邪魔してしまうかもしれません。

宿泊施設が確保できると限りません。

細かなことを考えれば、よほどのタイミングでない限り綺麗なオーロラは見ることができないことになります。

 

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太陽の自転周期27日でオーロラ発生を予想する

一つの方法として大きな黒点が現れるのを待つという方法です。太陽は27日周期で自転しているといわれていますから、大きな黒点が自転により見えなくなってから数日後にはまた現れることになります。

その時を見計らって観測に出かけるという方法です。しかし個人で行くならいざ知らずツアーに参加するとなるとあまりに無理な日程であることは間違いないでしょう。

それに先にも書いた天候の問題や月灯り、宿泊施設の問題もあります。

また、オーロラは太陽風だけでなく磁場の向きによっても発生度合いが変わってきます。磁場の向きはまったく予想ができないようで、これも運任せになるでしょう。

ただ、確率をより高めたいとういうことなら27日周期を利用するのも一つの方法です。

ある人はこれまで何度も「オーロラ爆発」を見てきて、現地の人と頻繁にコンタクトを採って3か月前から個人でツアーなど全て予約しているそうです。ちなみに場所は「イエローナイフ」だそうです。

コレくらいリサーチしてやっと綺麗なオーロラが見える確率が高くなるわけで、これから初めて観に行く方には無理があるでしょうね。

一番確率の高いのは地上磁場や衛星のデータを分析する

いつ現れるかもわからないオーロラでも長年の研究によってある程度は出現予想ができるようになりました。

それは地上磁場や衛星のデータを分析することだそうです。

オーロラのメッカカナダではオーロラ観測点が20カ所もアリ、どのようなオーロラがどの位置まで到達しているのかがリアルタイムで判るんだそうです。

しかし、これが時間にしてオーロラ発生の2時間前ということで、現地の人にしか恩恵には与かれません。

太陽風が強くてもオーロラが綺麗に見えるとは限らない

オーロラツアーでは、運が良ければ綺麗なオーロラが見えるかもしれないといった“運任せ”でカナダや北欧に出かける人がいるように、ほとんどの人は1週間近く現地に滞在して綺麗なオーロラを見ようとしているようです。

そこには太陽風のデーターを元に現地へ出向く人など聞いたことがありません。

結局時間や経済的なことが許される限り現地に出来るだけ長く滞在してオーロラを見ることが一番簡単な方法になります。

結局のところ、初めてオーロラを見に行く方は早い話が「行ってみなければ判らない」ということのようです。

オーロラは簡単に観れないからこそ価値がある

オーロラは誰もが一度は見てみたいと憧れの的ですが、記憶に残るような綺麗なオーロラはなかなか見られません。

一度レベル5の「オーロラ爆発」を見た人は、その後何度も現地に足を運んで見ることが多いそうです。

関連リンク:オーロラのレベルとは

それくらい美しく印象深い自然現象なんでしょうね。

またそう簡単に綺麗なオーロラが観られないからこそ価値があるというものです。

何度も現地へ足を運び、何度も裏切られて、そして美しいオーロラが見れるという達成感みたいなものがより一層感慨深いのかもしれませんよ

 

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