オーロラのレベルとはオーロラの見え方によってランク付けされたもので、「見えたような気がする?レベル」から「打ち上げ花火のように天空いっぱいに広がったレベル」まで段階的に分かれているのです。
現在よく使われているのが、レベルを5段階に分けて、その見え方の基準を設定しています。
ただしこの基準は、カナダのイエローナイフにある「オーロラビレッジ」のスタッフがメモに記録したものを数値化したもので、国際的な基準はありません。
つまり、イエローナイフで見えるオーロラと他の地域で観えるオーロラではレベルが違うこともあるのです。
よくオーロラというと北欧地域のフィンランドが挙げられますが、そこで観られるレベル5のオーロラでもイエローナイフではレベル3だったりすることはよくあることです。
オーロラのレベルは地域によってまちまちなんだね
とはいえオーロラ観賞といえば「イエローナイフ」がもっとも有名で、高確率で最もきれいに見えるということで、“オーロラマニア”の間では世界的な基準になっているようです。
イエローナイフでのオーロラのレベル
北欧のオーロラレベルがどのような基準になっているのか気になり調べてみたんですが、北欧ではオーロラレベルと呼ばれるランク付けはされていないようです。
ということでイエローナイフでのオーロラレベルを詳しく解説してみたいと思います。
以下はレベル別の定義と観測者の感想です。これは北米に滞在しているオーロラ観測スタッフが記録したものです。
とても暗いオーロラで肉眼で見える人と見えない人がいる。
白い筋にしか見えないオーロラだった。
ぼんやりとしたものが見えるだけだった。
広範囲に薄いオーロラが見えた。
動きが弱く明るさも不足している状態だが、オーロラと確認できる。
帯状のオーロラが見えた。
遠方に白いオーロラが見えた。
少し動きのあるオーロラが見えた。
誰が見てもオーロラと判るレベルで、若干動いて見える程度。
上空に広がったオーロラがはっきりと見えた。
大きなオーロラが真上に広がっていた。
横に広がるオーロラが見えた。
動き、色、形、どれもはっきりとしていて鮮明に見えるオーロラ
上空に活発に動くオーロラが見えた。
真上に広がった緑色のオーロラが揺らいでいた。
動きは鈍かったものの、白やピンク、緑と、色鮮やかなオーロラが見えた。
激しい動きで空一面に広がるオーロラで別名「オーロラ爆発」と呼ばれている。
非常に動きが活発で素晴らしいオーロラだった。
広範囲に様々な色を帯びたオーロラが活発に動いていた。
まるで爆発したかのようなオーロラが見えた。
オーロラのレベルは5段階に分けられているんだね。
以上がオーロラのレベルとどのように見えるのかを書かせていただきましたが、オーロラのレベルは判断基準が曖昧なので参考程度に見ておいてくださいね。
オーロラはオーロラベルトの直下に発生しやすい
オーロラはオーロラベルトの直下であれば北欧であろうが北米であろうが出現率は同じです。
しかしそれは雲の上の話。
私たちがオーロラを観賞できるのは地上からであって宇宙空間からではありませんね。なので雲や明りに邪魔されては美しいオーロラを観ることが出来ません。
ということで、オーロラは観賞地域の天気や空気の透明度が大きき関わってくるのです。
クラブツーリズムが2008年~2012年にかけてアラスカでのオーロラ観測のコメントとレベルが記録されているのでとても参考になると思います。
過去のオーロラ観賞率・アラスカ
関連リンク:オーロラが見える確率が一番高い時期とベストスポット
オーロラツアー・一番人気イエローナイフの気になる口コミ
オーロラのレベルによって撮影方法も変わってくる
オーロラのレベルによっては明るかったり暗かったりするので、撮影する時も設定を変えなければなりません。
通常の一眼レフならほぼ問題ないでしょうけど、コンパクトデジカメとなると撮影することは困難と思われます。
仮に撮影できたとしても満足な画像を残すことは難しいでしょう。
というのはオーロラの明るさが違うということはシャッタースピードをその都度変えなければいけないからです。
ちなみにレベル1~2程度のオーロラならシャッタースピードは15秒~20秒、レベル4以上なら3~4秒が良いと思います。
そう考えるとB(バルブ)機能が付いたカメラが必要ということになり一眼レフがオススメということになります。
レンズは35mm広角がオススメ、三脚やレリーズ(カメラブレ防止のため)も必需品です。
デジカメならその都度画像を確認してシャッタースピードや絞りを微調整できるので便利ですよね。
冬季のオーロラ撮影は防寒装備も忘れずにね。