金

金、銀、プラチナといえば装飾品や投資品など貴金属としてよく知られていますが、天然に存在はするものの量が少ないので希少価値がある物質です。

それでは何故、金、銀、プラチナなどの貴金属は量が少ないのか知っていますか?

それは宇宙の仕組みに関係があるんですよ。

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金属は核融合で作られた

恒星(太陽)の内部構造

そもそも地球上には様々な金属が天然に存在しますが、金属に限らず他の元素も元々は宇宙のある場所で作られてたと言われています。

それが恒星の内部で起こっている核融合です。

宇宙で起こる核融合は星の内部で起こる熱核反応で、もともと宇宙に存在していた水素が核融合によりヘリウムが作られる反応をいいます。

さらにヘリウムが核融合でベリリウムになり、ベリリウムが核融合で炭素・・・

といった具合で次々に重い元素が作られていきます。

そして最終的には核融合反応で出来る最も重たい元素である「鉄」が作られます。

ここまで来ると通常の核融合反応では先に進むことは無いとされています。

しかし金、銀、プラチナは鉄よりも重いですからこれらの貴金属はどこから来たのか?ってなりますよね。

それは超新星爆発で作られたとされているのです。

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超新星爆発は高いエネルギーで核融合反応が起きる

超新星爆発

核融合反応で光っている星を恒星と呼んでいますが、この核融合は質量の小さな星と大きな星では最後までの経緯が異なり、超新星爆発を起こすのは質量が大きな恒星に限ります。

ちなみに太陽は質量が大きくないため超新星爆発は起こさないとされています。

超新星爆発を起こすには太陽の8倍以上必要とされ、太陽の最後は周辺にガスを吹き出し白色わい性を経て消滅すると言われています。

超新星爆発は恒星内で最後に鉄となりそれまで核融合で熱エネルギーを放って圧力を保っています。

そして最後に鉄になることにより核融合反応が止まってしまえば熱エネルギーを放つことができなくなりますから、圧力を保つことができなくなります。

すると内部に向かって一気に崩壊して超新星爆発となるのです。

そのエネルギーは膨大で、太陽が100億年かけて放つエネルギーを1秒よりも短い時間で一気に放つのです。

このように超新星爆発は一瞬ですが物凄いエネルギーを発生させるとされ、その高エネルギーにより鉄よりも重い物質が作られるのです。

ただし、超新星爆発が一瞬だけに効率が悪く、作られる物質の量も限られています。

地球上に天然に存在する貴金属が少ないのはこうした理由があるのです。

動画で分かりやすく解説:BBC 神秘の大宇宙 DVD全9巻

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超新星爆発で作られた物質が宇宙にばら撒かれた

こうして作られた金、銀、プラチナなどの重い物質は超新星爆発で宇宙空間に飛び散り、やがて太陽系が誕生したときに惑星の材料として取り込まれたとされているのです。

指輪やネックレスなどに使われる貴金属は、しばしば私たちの目を楽しませてくれますが、超新星爆発によって作られたと考えればま違った価値を生み出すかもしれませんね。

また貴金属は量が少ないだけに通貨と違っていつの時代も貴重な金融資産として扱われていますが、もし簡単に合成されるようなことがあれば暴落してしまうでしょうね。

実際には金は人工的に合成できるそうですが、コストがかかりすぎて割に合わないと言われています。

やはり金は永遠に輝くんですね。

超新星爆発に感謝です!(^^)!