皆さんは覚えているでしょうか?
1973年に打ち上げられたパイオニア計画で、太陽系の惑星観測を終えた探査機が太陽系の外に飛び出し未知の世界に旅立った際、知的生命体へのメッセージとして男女のイラストと地球の位置を記した図を取り付けていましたね。
これを見ていただければ思い出すでしょう
他にはボイジャー探査機のゴールデンレコードなど、私たちの地球を異星人に伝えてコミュニケーションを図る目的で打ち上げられました。
まあいずれは宇宙人が見つけてくれればいいなあと言ったところだったみたいですが、最近になって知的生命体から“返信”が届いたかもしれないというのです。
探査機から受信した暗号の中から発見
NASAが火星の周回軌道に投入した探査機から受信した暗号の中に見たことが無い模様を発見したというのです。
発見したのはUFO研究家のスコット・ウェアリング氏ですが、2000年に発見されたものの膨大な資料を調査しているうちに埋もれてしまったそうです。
それが今改めて調査してみたところ見たこともない幾何学模様がびっしりと並んだ画像に気が付いたそうです。
スコット・ウェアリング氏自身のサイトに公開されているそうですが、残念ながら探したところ見つかりませんでした。
ということで、とりあえず情報元の画像を見てみると、確かに見たこともない模様の四角いものが縦と横にびっしりと並んでいました。
よーく見るとどれも模様が違っていて、見方によってはメッセージにも見えます。
スコット・ウェアリング氏が主張するにはこのメッセージは火星人からのものらしいのです。
そう言えば「火星の文明は宇宙人の核攻撃で滅亡!?」でも書いているように、火星の文明は宇宙人からの核攻撃で滅びたと主張する学者も現れましたからね。
ちゃんとした学者が言っていることなので、それに乗っかっちゃったんでしょうか?
UFO研究家の言うことって・・・
ただしこのスコット・ウェアリング氏は学者ではなくUFO研究家であるということ。
日本でも数々のオカルト研究家がいますが、信頼できる人はほとんどいませんよね。
こういう人って何でもかんでも「霊のせいだ」とか「宇宙人の仕業」などと主張したがりますから。
ネッシーの写真でも撮影者の言うことを鵜呑みにして様々な憶測を呼びましたが、結局ただの悪戯であったことが後になって判りましたしね。
こうした人達って疑わしい写真でもいかにも本物であるかのように話す傾向があり、裏をとることをしないようです。
普通の人間の写真を金星人と言ってみたり、他の星に住民票があるって言ってみたり、とにかく根拠が無いんですよね。
オカルト研究家を見るとあまりに偏った考え方に笑ってしまうこともしばしばあります。
テレビでもよく顔を出しますが、ほとんどが功績のある学者に突っ込まれて玉砕されています。
また人類絶滅やら大地震などの天災を予言したりしますが、当たった試しがありません。
スコット・ウェアリング氏もこうした人たちとあまり差はないような気がするんですけどね~
ロゼッタが録音した音を彗星の歌と主張
そう言えば「探査機「ロゼッタ」が彗星の歌を聞く!?」に書いてあるように、スコット・ウェアリング氏はロゼッタ探査機のフィラエが彗星に着陸した時にも彗星が歌を歌っているところを録音したと言っていましたね。
これって磁場の振動音らしいのでうが、いきなり「彗星の歌」ってどうして言えるのでしょうか?
これだけではありません。
ネットで調べてみると、スコット・ウェアリング氏は、様々な現象を取り上げては今回のような方向に持っていっています。
専門家の見解が無い
そもそもNASAの関係者でもないスコット・ウェアリング氏がこういった主張をしているのに専門家の見解が無いのはおかしいです。
こうした事実はやはり専門家の見解が必要であり、スコット・ウェアリング氏も今回の発表をする前に専門家に意見を乞うべきでした。
その説明がない以上信用性に欠けますよね。
それとも少しでも注目されたいがために独断で発表したのでしょうか?
仕事柄仕方が無いのかもしれませんが、あまりにこうした主張が多いと信用されなくなってしまうと思うのですが・・・
いずれにしても勇み足にならなければいいのですが・・・