はやぶさ2と小惑星リュウグウ

日本がまたやりました!

JAXAの探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウの地下サンプル採取に成功したことが発表されましたが、これが世界で初めてとの事で初代はやぶさに続いての快挙となりましたね。

後は地球に持ち帰るだけとなりましたが、何としてでも無事に帰って来てほしいものです。

メディア各社もこぞってデカデカと掲載していますが、ここではこれまでの経緯をまとめてみたいと思います。

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小惑星リュウグウの地下サンプルを採取する目的

前回の着陸は2019年2月22日に最初の着陸で小惑星リュウグウの表面のサンプル採取に成功。

そのときの動画がこちら

着陸した瞬間、岩石の破片が飛び散っているのが分かります。

このときにサンプルを採取できたとの事。

そして同年4月に人工クレーターを作るために弾丸を撃ち込み見事に成功しましたね。

そのときの画像がこちら
小惑星リュウグウに形成された人工クレーター

このときに作られた人工クレーターは最大で10mとされ、地下物質が飛び散った範囲は40mにも及ぶとされています。

想像よりも大きなクレーターが出来たとして小惑星リュウグウの地下サンプルの採取に期待を膨らませていました。

その後はやぶさ2が着陸できそうなポイントを慎重に検討していたそうです。

そして今回無事に着陸に成功し地下のサンプル採取に成功したとの事ですが、採取したポイントは人工クレーターの中心から20mはなれたところとされています。

人工クレーターの大きさは最大10mとされていますから今回の採取ポイントは人工クレーターの外にあるポイントということになります。

クレーターの外での採取で地下のサンプルを採取できるのかと疑問に思うかもしれませんが、クレーターを作る際に弾丸を撃ち込んだときに地下の岩石が周囲40mにわたって飛び散っている上に、表面には飛び散った破片が1cm積もっていると予想されているため問題ないのだそうです。

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小惑星リュウグウ地下の岩石破片は黒かった

JAXAスタッフが驚いたのが人工クレーターを作った際に地下の岩石が表面より黒かったことといいます。

これは有機物が宇宙線や太陽風による風化で減少するのに対して、地下はその影響が少ないため表面よりも黒っぽくなっているのではないかと考えているようです。

ただ、弾丸を撃ち込んだ際に岩石が変質した可能性も否定できないため、慎重に見極めたいといいます。

詳しい解説はこちら:はやぶさ2による人工クレーターの形成目的と今後の難関とは

一回目の着陸で採取したサンプルと今回地下の岩石と思われるサンプルを分析することで小惑星リュウグウの正体が明らかにされることが期待されています。

動画で分かりやすく解説:BBC 神秘の大宇宙 DVD全9巻

小惑星リュウグウの表面は岩だらけのため困難を極めた着陸

前回の着陸は、当初の予定では2018年10月に着陸する予定だったのが、小惑星リュウグウが岩だらけだったため計画を延長し2019年2月になったとの事。

また、一回目の着陸で砂ぼこりカメラや高度計が汚れて性能が落ちるなどして条件が厳しくなってきたといいます。

カメラの明るさは半分に落ち、高度計の性能も3分の2に低下したため、着陸の目印となるボールが見つけにくい事態となったそうです。

今回幸いにして着陸に成功して地下サンプルの採取に成功したと思われるとの事ですが、当初は人工クレーターとその周辺を慎重に検討して着陸ポイントを決定するとしていましたが、もし見当たらなかった場合には着陸は断念する予定だったそうです。

もし今回着陸に失敗していたら初回の着陸で採取した小惑星リュウグウの表面サンプルまでもあきらめなければならず、これまでの苦労が水の泡になりかねなかったといいます。

今回着陸に成功したことでJAXAスタッフはほっとしているのではないでしょうか。

ただ、これまではやぶさ2はこれといったトラブルも無く順調に来ているだけに地球への帰還でトラブれば全て水の泡になるわけですから何としてでも無事の帰還を祈るばかりです。

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小惑星リュウグウの現在位置

小惑星リュウグウの現在位置
2019年7月12日現在リュウグウの位置出典:NASA

小惑星リュウグウは地球から2億5千万km離れた位置を飛行しており、2019年11月にも小惑星リュウグウを離れて地球に向かい、2020年末には地球に到達する予定だといいます。

初代はやぶさは小惑星イトカワのサンプルリターンに見事成功しましたが、度重なるトラブルのため機体の損傷が激しかったそうで、地球に帰還するときにサンプルの入ったカプセルと機体もろとも地上に投下させたそうです。

今回はやぶさ2がほぼ完璧にミッションを遂行し、機体の損傷が無ければサンプルの入ったカプセルだけを地上に投下して他の小惑星に向かわせる可能性もあるそうです。

小惑星リュウグウの地下サンプルを地球に持ち込む危険性

個人的にちょっと気になることがあるのですが、かつてアメリカのアポロ計画で月の石を持ち帰った際、宇宙飛行士が数日間、専用カプセル内で隔離されました。

これは月に存在するかもしれない細菌やウィルスなど未知の生物をが宇宙飛行士とともに地球に送り込まれる懸念があったとの理由だったそうです。

今回の小惑星リュウグウの地下サンプルを持ち帰るのも同じ事で、特に今回は有機物の発見も期待されていることから慎重に取り扱ってほしいものです。

もし未知の細菌やウィルスが地球に持ち込まれることになれば、人類の誰一人免疫を持っていないことになればそれこぞ絶滅の危機に瀕してしまう可能性もありますから。