ひょうとあられ

地球には季節があって、気象条件によっては様々な現象が観られます。

日本の平野部では四季を通じて空からいろんな物が降ってきたりします。

その中でも意外と間違え易いのがひょうとあられではないでしょうか?

見た目が小さくて丸い粒なので一見同じように感じてしまいます。

今回はそんな見分けのつかないひょうとあられの違いについて調べてみたのでご紹介します。

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ひょうとあられは大きさで区別される

これまでひょうとあられはまったく別物と思っていましたが、どうやら大きさで区別されているだけで、性質に違いは無く、一定の基準で区別されています。

その大きさの基準とは、直径が5mm

直径5mm未満であれば「あられ」となり、直径が5mm以上だと「ひょう」となります。

つまり大きさが違うだけでどちらも基本的には構造が同じということ。

ただし、それぞれ降りやすい時期というものがあります。

「あられ」は初冬、「ひょう」は初夏に降り易いとされています。

ひょうとあられの形成メカメカニズム

積乱雲の中で形成されますが、積乱雲の中の上昇気流によって大きさが違ってきて、ここで「あられ」と「ひょう」とが区別されるようになります。

そもそも「雨」や「雪」、「あられ」や「ひょう」などは、雲に含まれる水蒸気がくっ付きあったり、上空の気温によって凍結したりして形成されるものです。

「あられ」や「ひょう」は積乱雲の中の水蒸気が上空の低温により凍結してお互いにくっつくようになります。

ある程度大きくなって重量が増すと落下して表面が溶けていきますが、積乱雲の中は激しい上昇気流が働いているため落ちてきた氷の粒は再度上空に持っていかれ、溶けた表面に再度氷の粒がくっ付くように作用します。

そして再び重さが増すと落下して表面が溶けようとしますが上昇気流により上空に戻され・・・・

こんなことを繰り返していくうちに徐々に大きくなりますが、ここで直径5mm未満でも上昇気流が上空に持ち上げるだけに力が無ければそのまま地上に落ちてくることになります。

これが「あられ」ということになります。

そして直径5mmとなってもその重さを上空に持っていけるだけの上昇気流の規模が大きければそれだけ大きくなり、上昇気流が重さに耐え切れなくなった分だけ地上に落ちてきます。

これが「ひょう」です。

ちなみに真夏の暑い時期に「ひょう」が降りにくいのは気温が高すぎて地上に落ちてくるまでに溶けてしまうからです。

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記録的な大きさのひょうと被害

直径が5mm以上がひょうということであれば、これまでどのくらいの大きさのひょうが降ってきたのでしょうか?

まずは日本国内から見ていきましょう。

1911年6月、津軽地方でミカンくらいの大きさのひょうが降り、家屋や農作物に大きな被害が発生。
1917年6月、埼玉県熊谷市で直径約30cm、重さが3.4kgの巨大なひょうが降り、家屋が倒壊したり負傷者が発生。
1933年6月、兵庫県中央部で直径5~6cmのひょうが降り、死者10人、負傷者164人、500軒以上の家屋が全半壊。
2000年5月、千葉県北部・茨城県南部といった広域で直径5~6cmのひょうが降り、48000軒の家屋が被害を受け、162人もの負傷者が発生。
2014年6月、東京都三鷹市や調布市でひょうが降り積もり道路が一面ひょうに覆われた。
2017年7月、東京都豊島区や板橋区でひょうが降り、駒込駅の屋根が大破。
Wikipediaより一部引用

日本国内でも過去には直径30cmといった巨大なひょうが降ったり、死者や負傷者も出すなど大きな被害が出ていたんですね。

海外では人的被害が大きい

それでは世界に目を向けてみると・・・

ひょうの大きさよりも被害の大きさが突出しており、多くの犠牲者が出ています。

1888年4月、インドのムラーダーバードでオレンジ大のひょうが降り、230人が死亡。
1986年4月、バングラデシュで重さ1kgのひょうが降り、92人が死亡。

最近は大きなひょうが降ったり犠牲者が出たりという報告を聞かないところをみると、天気予報での注意喚起や被害を避けるて手立ても向上してきているのかも知れません。

こんな大きなひょうが時速100kmで地上に落下してくるとされていますから、もし直撃を受ければ無傷ではいられません。

少しでも危険を察知したらどこかに逃げ込むといった心得を常に持っておく必要があります。