宇宙開発機構「JAXA」が初のクラウドファンディングで研究開発費を集めていることが話題になっています。

その募集ページがコチラ
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JAXAのクラウドファンディング

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クラウドファンディングとは、インターネットを通して自分の夢や活動を語ることでそれに共感した不特定多数の人から資金を集める仕組みのことを言いますが、JAXAが活用していることで多くの人は意外に思ったのではないでしょうか?

というのもJAXAは独立行政法人といって、運営費の大部分は税金で賄われており、潤沢な資金があるのではと思ってしまうからです。

しかし現実はそうでもないようで、宇宙開発には思っている以上に膨大な費用がかかるみたいで、しかも一般市民には関心が薄いといいます。

そこで提案されたのがクラウドファンディングで、費用の調達と一般市民に関心を持ってもらうための方法として一石二鳥となるわけです。

今回は宇宙関連クラウドファンディングの現状がどのようになっているのか調べてみました。

あなたもクラウドファンディングで宇宙と関わりを持ってみませんか!

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将来の見通しがつきづらい宇宙開発だからこそクラウンドファンディングが必要

JAXAによると、クラウンドファンディングを活用した理由というのは、宇宙開発には最先端の技術が必要となる上に将来の見通しがつきづらいことにあるといいます。

そんな中で限りある資金を使って研究開発を進めることはスピード感を必要とする宇宙開発においてはネックになるのだそうです。

そこで検討したところクラウンドファンディングを活用することにより外部の人からの多種多様な意見を取り込みやすくなるといいます。

確かに宇宙開発といえば一般の人から見るとどんなメリットがあるのか不明なものばかりですよね。

だからこそ出来るだけ多くの人に参加してもらうことで宇宙開発を加速させていきたいというのは理解できますし、宇宙開発が一般の人が身近に感じられることで意義のあることだと思います。

宇宙開発運営費も大部分が税金ですから国家予算の枠内でしか受けられませんからクラウンドファンディングでの資金調達は正に画期的といえます。

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クラウンドファンディングでも資金集めには形態が違う

通常クラウドファンディングでは、複数の資金調達方法があって大きく分けて次のように3種類あります。

「寄付型」

資金を提供はするが金銭的リターンを求めない方法として「寄付」という形で資金を提供します。

事業に賛同した人だけに資金提供を求める方法でリターンはありませんが、確定申告で金額分が控除されるので節税の意味でも有効です。

見返りはいいからただ純粋に応援したいという人向けの方法といえます。

ちなみに今回のJAXAでは寄付型を採用しており、金額のリターンはありませんが寄付金額に応じて非売品のJAXAグッズやHPに名前を掲載できるなどの特典が受けられます。

「投資型」

一般的な資金調達方法で、事業を立ち上げる際に株式数に応じて出資額が決まり、利益が出れば配当金が受け取れるシステム。

また利益が出なければ配当金を支払う必要が無いため出資者は事業の詳細を分析する必要があり、それなりのリスクも伴います。
 

「購入型」

プロジェクトが提供する何らかの権利や物品を購入することで支援を行う方法です。

物やサービスを購入することで資金提供をするわけですから、物やサービスがリターンと考えても良いでしょう。

ちなみに今回JAXAがクラウンドファンディングで利用しているのは「Readyfor」というサイト。

現在まで70億円を集めた実績がありサポートもしっかりしているとのこと。

ホリエモンもクラウドファンディングを活用

momoのクラウドファンディング

これまで小型ロケットの打ち上げに2度も失敗している「MOMO」といえば、あのホリエモンこと堀江貴文氏が創業した「インターステラテクノロジズ」が手がける民間の宇宙開発企業が開発したロケット。

堀江氏なら豊富な資金を持っているのでこうした巨額費用を必要とする宇宙開発が出来るんだなあと思いきや、ここでもクラウドファンディングCAMPFIRE(キャンプファイヤー)を活用して資金集めを行っています。

これまで一度もロケットの打ち上げに成功していない中、「MOMO3号機」が“3度目の正直”になるのか?と思っていました。

かねてから堀江氏は宇宙に興味を持っていたようで資金をクラウドファンディングで集めることで、ファンに「一緒に参加している感覚」を与えることも出来ると自負しています。

しかし、残念ながら募集金額に達せずに終了してしまい、現在募集はしていないようで今後の動向が気になります。

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その他の宇宙開発クラウドファンディング

宇宙開発にクラウドファンディングを活用しているのはJAXAやホリエモンだけではありません。

ネットで調べてみたところ、非常に多くの宇宙開発プロジェクトがクラウドファンディングを活用しています。

過去に行われた募集の一部をご紹介します。

グーグルが主宰する月面レースで参加するHAKUTOの月面探査ローバーの打ち上げプロジェクト(A-portで資金を募集)

原子惑星円盤からの惑星形成の研究(academistで資金を募集)

銀河誕生の成り立ち(Readyforで資金を募集)

宇宙ゴミ観測人工衛星打上げ(Readyforで資金を募集)

このほかにもあるようですがご紹介したプロジェクトは全て目標金額に達成したようです。

ただ、目標金額が未達の事例もあるようで、そう簡単には資金を集められないのが実情のようです。

資金を募集するにあたってプレゼン資料を作成する必要があり、これが目標金額に達するための鍵を握っているようです。

日本も宇宙開発に遅れをとってはならない

宇宙開発といえばアメリカがトップを走り、続いてロシア、欧州宇宙機関が先を行っていますが、ここに来て中国が月面探査に乗り出したり、インドでは火星探査が始まっており、先進国の日本としては遅れをとっていることは否めません。

そんな意味でも世界の宇宙開発に追いつけるよう開発に国民が積極的に参加できるシステムとしてクラウドファンディングは需要が増してくると考えられます。

宇宙に携わる仕事に就きたかったのに叶わなかった方や、少しでも宇宙に関わっていたいという方にとって、システムクラウドファンディングへの参加はまたとないチャンスかもしれませんよ。

あるいは、自ら「月の土地を開発」と称して自分の月の土地に故人の遺灰を安置するプロジェクトで資金提供を募るなんてのもいいかもしれません。

これを機会に宇宙開発に参加してみませんか?