昭和時代に育った人にとっては嬉しいニュースが飛び込んできました。
地球ゴマの復活というタイトルで新聞の見出しに掲載されていたんです!
発表によると地球ゴマの後継者が現れて製造を再開するというではありませんか!
しかも今度の地球ゴマは次世代版も開発するそうで、どんな奇抜な地球ゴマが発売されるのか本当に楽しみです。
私も子供のころに地球ゴマでよく遊んでいたので、たまに見かけると大人になった今でも買いたくなってしまうんですよ。
何せ1960~1970年代に大ヒットした玩具なのですから。
2015年の2月に地球ゴマの製造終了が発表されていたので、私も諦めていたんです。
それが今回再び地球ゴマの製造が始まると聞いて、今度新しい地球ゴマが発売されたら真っ先に買いに行こうと意気込まずにはいられません。
地球ゴマの製造は職人の高齢化に伴う技術継承が思うようにいかなかったのが理由だったはず・・・
メディアでも大きく取り上げられていたのですが・・・
それがなんでまた地球ゴマを作ることになったのか・・・
地球ゴマを愛する人たちからの惜しむ声が大きかったようです。
タイガー商会の元従業員が新会社設立
2月に地球ゴマの製造終了を発表してから、全国の法人や個人から製造を引き継ぎたいとの申し出が殺到したんだそうです。
詳しいことは判りませんが、タイガー紹介で地球ゴマの製造に携わっていた職人の鳥居賢司さん(53)が立ちあがったみたいなんです。
鳥居さんは以前は他の会社に勤めていて地球ゴマに魅せられてタイガー紹介に2006年から勤務していたそうで、地球ゴマには人並み以上の愛着があったといいます。
地球ゴマの製造終了の発表から半年間で300通以上の電話やファックスが届いたそうで、そうした声を聞いた上で「コマの歴史を残したい」との想いが鳥居さんを動かしたそうです。
そうした想いから鳥居さんは申し出のあった関東地方の町工場一社と提携して「タイガージャイロスコープ」という会社名で名古屋市の千種区に設立したとのこと。
今はタイガー商会の元工場長の巣山重雄さん(86)にアドバイスを受けながら提携先と試作品の開発に追われているそうです。
最後は職人の目
地球ゴマといえばタイガー商会時代は全て職人の手作りで、誤差を百分の二~百分の三以内に抑えないと上手く回転しなかったといいます。
地球ゴマは高速で回転するコマが軸の向きを保つ「ジャイロ効果」を利用した玩具だけに回転数というのは大きな要素になるんです。
コマの軸に糸を巻きつけて思いっきり引っ張ることで回転させるんですが、これが一度回転させたら5~6分は止まらないくらいスムーズに回転するんですよね。
こうした回転を滑らかにするのに今では「ボールベアリング」という技術がありますが当時はそのような技術は無かったはずです。
なので回転を支える部分は通常の軸受ということになり、少しでも芯がズレればビビってしまい滑らかな回転は望めません。
それでもあれだけの回転数が出せるというのはそこが職人技なんでしょうね。
最新技術で次世代地球ゴマを開発
今後地球ゴマの製造には最新技術を取り入れることにはなるとのことですが、それでも鳥居さんは「最後は職人の目が大切」と語っています。
それにしても次世代の地球ゴマってどんな構造になっているのでしょうか?
〇一度回転させたら1時間は回っている?
〇坂道を登っていく?
〇磁石になっていて鉄板にくっついてぶら下がる?
〇光と音でいろんなことが華やかになる?
数え上げたらキリが無いですが、ひょっとして「ボールベアリング」や「超電導」利用したりして、もっと滑らかに高速回転が可能になる次世代地球ゴマが誕生するかもしれませんよ。
発売目標は2016年の春としているのでそれまで楽しみに待ちましょう。