皆既月食は月が地球の陰に隠れて赤銅色に輝く何とも神秘的な天文現象ですね。
次回は2021年5月26日に日本全国で観ることができるんですよ♪
というか、月が見えるところなら世界中どこでも見えるんですが・・・
2018年の皆既月食は午後8時前に始まり、ちょうど夕食後ということでゆっくりと楽しめましたよね。
では2021年5月26日の皆既月食はどのような時間帯に観られるのでしょうか。
月食の時間は次の通り
部分食の始め 18時45分
皆既の始まり 20時9分
皆既の終わり 20時26分
部分食の終わり 21時52分
見ての通り皆既月食の時間が17分と、前回2018年の皆既月食よりも1時間短くなります。
皆既月食が真っ黒にならないのは地球の大気が関係している
よく月が地球の陰に隠れるのに何故、真っ黒にならないの?との質問を受けます。
実際に月に直接太陽の光が届かなくなるので理屈から考えれば真っ黒になると思うでしょう。
しかし地球には大気がありますから太陽の光が通過するときに散乱して月を照らすのです。
太陽の光は地球の大気を通過するときに波長の長い赤っぽい光だけを通過させる性質があるので皆既月食の月は赤っぽく見えるのです。
このとき、光の度合いは地球の大気の塵の多さで変わってくると言われています。
塵が多いと光の散乱が大きくなり月に届く光も弱くなるので殆ど見えないくらいの皆既月食になることもあるようです。
私はこれまで何度も皆既月食を観てきましたが、ほとんど見えない皆既月食はみたことがありません。
一度でいいので観てみたいですね。
ちょっと気になり調べてみたんですが、1993年6月に起きた皆既月食では直前にピナツボ火山の噴火によって大気中の火山灰により非常に暗い皆既月食だったそうです。
その時の記憶が無くて・・・
月からは見れば皆既日食になる
皆既月食のときに月から太陽を見れば地球によって隠されているので「皆既日食」になります。
地球上で皆既日食になると、あたり一面が突然真っ暗になり、遠くの地平線あたりが明るく見えるという美しい姿がとても神秘的です。
しかし、ご存知のように月には大気がありませんから空はもともと真っ暗なので、太陽の光が遮られても月面が真っ暗になるだけでさほど感動的なものではないみたいですよ。
それに地球上での皆既日食では太陽と月が同じくらいの大きさだからこそ「ダイアモンドリング」や「コロナ」が見えますが、月で皆既日食が見えても地球の方がデカ過ぎて地上のように見えないのではないかと思うんです。
ちなみに月の軌道から計算すると地球は太陽の2.5倍くらいの大きさに見えるので、赤い縁取りの黒い円に見えるのではないかと思われます。
地球の後方からコロナがはみ出して見えるかもしれませんね。
月面に行ったこと無いので判りませんが(^^ゞ
こういった現象って宇宙ステーションからいくらでも見ることはできますから、これまでそのような映像を観たことが無いところをみるとさほど感動的なものではないのでしょうね。
皆既月食の撮影
天文ファンなら一度はこうした天体ショーを記録にとどめておきたいですよね。天体望遠鏡を持っている方なら画面いっぱいの月の姿を撮影したいところでしょう。
しかし皆既中の月はとても暗く、通常の撮影方法では露出時間が足りません。
したがって高感度のカメラであれば良いのですが、そうでない場合はモータードライブ付き赤道儀ぎ必要になることもあります。ここまで来るとかなり大掛かりになってくるので初心者の方には難しいかもしれませんね。
やはり初心者の方には月食の始まりから終わりまで徐々に変わっていく月の姿を撮影したいですよね。
皆既月食の撮影は月自体が明るいのでさほど大掛かりな機材は必要ありませんが、それでもコンパクトデジカメやスマホのカメラでは満足な画像は撮影できません。
やはり一眼レフカメラが必要だと思います。それとしっかりとした三脚です。
三脚にカメラを固定して一定時間ごとに撮影していき、後でパソコンに取り込んで重ね合わせる処理した方が間違いないと思います。
わりと短いシャッタースピードで撮影でき、しかも時間的にも余裕があるので初心者向けの被写体だと思います。
また、シャッターを押す時にブレたりするのでセルフタイマーを使うと良いでしょう。