中秋の名月

毎年秋になると中秋の名月が話題になりますよね。

日本では中秋の名月を眺めてはお供え物をするという習慣がありますが、ただ眺めているだけでも風情があって良いですよね。

それくらい中秋の名月って1年の中で最も美しいと言われています。

最近では月の土地を購入する人も増えてきたのもいかに月に魅力があるかが分かりますよね。

2015年の中秋の名月は、翌日が満月とスーパームーンが重なり話題になりましたね。

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さて中秋の名月といえば誰もが満月と考えているようですが、必ずしも満月ではないというのはご存知ですか?

気象庁の発表を見ても中秋の名月は、必ずと言っていいほど1~2日ズレています。

昨年は9月中旬だったのに今年は10月初旬ってことがよくあります。

また、満月は一年を通して12~13回観ることが出来ますが、どうして秋の満月が最も美しいと言われているのか?

これらには理由があります。

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中秋の名月は旧暦で8月15日の満月

現在は太陽を基準にした新暦を採用していますが、旧歴は月の満ち欠けを採用しています。

たとえば月が新月になったその日から数えて、次の新月までが一カ月とされていました。

なので新月から3日経った月を三日月、15日経った月を満月(一五夜)と名づけられたと言われています。

新月から次の新月までは平均して29.5日くらいなので、旧歴では小の月が29日、大の月が30日で、大の月と小の月がほぼ交互にやってきます。

そうなると1年が354日となり3年に一度1年を13カ月として調整していたのです。

したがって旧歴では現在とは月と季節がズレてきます。

春:1月、2月、3月
夏:4月、5月、6月
秋:7月、8月、9月
冬:10月、11月、12月

これを見ると8月は秋になっていますよね。

つまり秋の真ん中が8月になっています。

さらに8月の真ん中が15日ということで旧暦の8月15日を中秋と呼んでいたのです。

つまり月は新月から満月まで約15日くらいなので、中秋の名月とは旧暦で新月の8月1日から15日経った満月の8月15日ということになっています。

それを新暦に換算するので毎年日付が変わってくるのです。

 

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月の軌道が楕円なので満月の日がズレる

毎年中秋の名月が満月と1~2日すれるのは月の軌道にあります。

というのは月の軌道は楕円になっているため、位置によっては地球に近づいたり遠ざかったりします。

近づけばスピードが早くなり、遠ざかれば遅くなります。

そのため満月になる日と中秋の名月の日付がズレることがよくあるのです。

ちなみに2016年~2023年までの中秋の名月と満月の日付は次の通り。

西暦 中秋の名月 満月
2016 9月15日 9月17日
2017 10月 4日 10月 6日
2018 9月24日 9月25日
2019 9月13日 9月14日
2020 10月 1日 10月 2日
2021 9月21日 9月21日
2022 9月10日 9月10日
2023 9月29日 9月29日
2024 9月17日 9月18日
2025 10月 6日 10月 7日

これを見ると今後10年間で中秋の名月と満月の日付けが一致するのは3回だけというのが分かりますよね。

それくらい中秋の名月と満月が一致することは少ないということです。

中秋の名月が秋なのは天気と程よい高さに見えるから。

一年を通じて満月は12~13回観ることが出来ますが、何故秋の月が名月と言われているのか・・・

それは秋の空気が澄んでいるのと月が程よい高さに観えるからです。

低いと大気が影響し、高いと無理に見上げなければ観賞することができません。

つまり秋の満月が低くもなく高くもない、程よい高度に位置しているため観賞するのに適しているからと言われているからです。

今年は仕事のことを一切忘れてお団子を横に置いて中秋の名月をゆっくりと観賞するのも心と身体が癒されて良いかもしれませんよ。

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