スペースデブリ(宇宙ゴミ)を撤去する方法は無いのか

地球を取り巻く環境で脅威となっている物の一つに「スペースデブリ(宇宙ゴミ)」というのがあります。

これが世界で宇宙開発を進めている国にとって妨げになっているのです。

「スペースデブリ」とは人工衛星や探査機など打ち上げた時に切り離した部品や、落し物、破壊された破片など、人類が宇宙開発を進めるうえで要らなくなった物をポイ捨てしてきたゴミです。

この「スペースデブリ」が時速3万キロの猛スピードで地球周辺を公転しているわけですから宇宙船に命中したら完全に破壊されてしまうんだそうです。

弾丸の速度が時速1000~5000Kmですから、時速3万キロというスピードが如何に早いのかがお分かりでしょう。

こんな危険なゴミが地球の周りに存在しているのです。その数は推定で15,000個もあるとされています。

実際にスペースシャトルミッションで回収した日本の宇宙実験室の「SFU」には、500個ものスペースデブリ衝突痕があったとか。

こうした記録があるところを見ると大小含めてかなりの密度でスペースデブリが存在しているかが判りますね。

これ以上「スペースデブリ」が増えることになれば人命に関わることにもなりかねず、国際問題になりつつあるようです。

最近ではこうした「スペースデブリ」をどうやって処理するのか世界各国で対策が検討されているそうです。

スペースデブリをもっとも多く発生させたのがロシア

これだけ多くのスペースデブリは世界で宇宙開発を進めている国によるものであることは判っていますが、どのくらいの割合で発生させているものなのでしょうか?

主な国はアメリカ、ロシア、中国、フランス、日本です。

この中で最も多いのロシアとされています。

ロシアは東西冷戦時代から宇宙開発に力を入れてきたこともあり、アメリカよりも多くスペースデブリを発生させているそうです。

その割合は全体の約37%。

2位がアメリカ約32%

3位が中国約21%

日本は約1.3%で5位となっています。

わが国もトップ5に入っていいる以上、スペースデブリ問題は無視できないですね。

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自国の人工衛星を破壊させる実験が最悪の事態に

「スペースデブリ」は人工衛星だけならさほど問題になっていなかったのです。

というのは、宇宙空間といえどもまったくの真空ではなく、地球周辺を周回していてもごく薄い空気抵抗によりスピードは落ちてきます。

人工衛星には制御エンジンが付いているものもあるので燃料さえ尽きなければ周回し続けることも可能です。

ところが、エンジンに使用できる燃料にも限界がありますから、最後には地球に落ちてきて大気圏に突入してくることになり、燃え尽きる運命にあります。

なので人工衛星の打ち上げ数に規律でも設ければ大きな問題にはならなかったとされています。

ところがロシア、アメリカ、中国が自国の衛星を破壊させるといった名目でミサイル実験を行ったために破壊された衛星の破片や部品があたり一面に飛び散ってスペースデブリの数が増えてしまったのです。

増えてしまっただけではありません。

スペースデブリの位置さえ特定できない事態になってしまったのです。

ちなみに現在では国連で人工衛星の破壊は禁じられているので中国が破壊したことを最後に行われていません。

また人工衛星同士の衝突により破壊されてゴミと化したスペースデブリも増えつつあるとされ、加速度的にスペースデブリが増加していくのではないかという懸念も出てきているそうです。

このような状況で、今後いかにしてスペースデブリを除去していくのかが大きな課題となりました。

スペースデブリの対処方法

スペースデブリといってもその大きさはまちまちでネジやナットのような小さな部品から10cm以上の大きな部品までさまざまです。

現在は小さなスペースデブリは衝突に耐えられるダンパーで何とかしのげているようですが、10cm以上の大きなスペースデブリは軌道が把握されているそうで人工衛星側の軌道を修正して避けているそうです。

しかしこのような措置はあくまで応急措置であり、今後不測の事態になりかねないといわれています。

スペースデブリの除去方法

残念ながら今のところこれといったスペースデブリの除去方法は開発されておらず、今後打ち上げ予定の人工衛星に対してスペースデブリが発生しないようなガイドラインを設定するにとどまっているようです。

ある学者はスペースデブリの除去方法として硬い反射板を取り付けた人工衛星を周回させて、反射板でスペースデブリを跳ね返させて大気圏に突入させ燃やしてしまおうといった構想が持ち上がっているそうですが、これとて正規の人工衛星まで落としてしまわないかといった懸念もあるようです。

何とも厄介な問題みたいですよ。

大きな事故に繋がる前に何とかしてもらいたいものです。

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